INSIDE MY GLASS DOORS
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丈の短いシャツは案外使い易い。冬の暖かいパンツは少し厚みがありタッグインしたくても少し窮屈に感じる時がある。シャツの丈が短かければインしなくてもそれっぽく見えるからだ。ヴィンテージを取り扱っていると、届いたシャツの背景を想像する。これを仕立てた人はかなりの肩が大きかった人なんだろうな。とか….職業は何か?どんな性格だったんだろうか?とか……。映画や小説を読んで想像するそれと似ている。時々本来仕立てられた形と全く違うジャケットやシャツに変わっている物を目にする事がある。無理やり長袖を半袖にしていたり、穴が開いたところに面白い生地を貼り付けていたり、ロングシャツをブツっと切っていたり…何か理由があって行われた行為だったりする。このシャツは、デパートで普通に売っているおじさんのシャツをブツっと切っちゃった。そんなシャツ、がデザインだ。ボタンの一番下と裾の間のバランスが本当に切った様に思わせる。それを敢えてそのままに出来るのがwellらしくて、ちょっと微笑んでしまう。という事で、身幅は大きめだけど丈が短く、十字に刺繍された生地はいかにもしっかりした生地で”布”というだけでは語れない感じがする。その雰囲気と襟の形とフォルムが良い意味でアンバランスなのが愉快だ。寸足らずが今季のINSIDE MY GLASS DOORSのテーマになっているのだが(勝手にです)、絶妙なバランスというのをそれぞれで見つけて頂きたい。そう、様々な着方を自由に楽しんで欲しい。

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