
Tukir / SANPO JACKET
このジャケットは”Sanpo jacket”と名付けられている。散歩というのが私にとっては非日常的でもあり、目的がなくブラブラと歩くことを最近していない。長らくしていない散歩を想像してみた。できれば鞄は持ちたくない。携帯と小銭入れくらいでポケットには手を入れる余裕を。そして羽織っていない位の軽さが欲しい。でも生地はぺらぺらとしていなくて程よく厚みもあり、繊細すぎず自然にも都会でも合うのが理想。ハイキングではないし、運動の為に散歩をする人もいるだろうけど、私たちの散歩理想像は頭をからっぽにしてぶらりぶらりと歩く事だから、足元はサンダルなんかを合わせても家着っぽさが出過ぎないのが良い。そんな大人な感じが理想。本をポケットに入れて出かけたい。結果本を読むという目的を持ってしまうが、時間をそんな贅沢に使えるようになりたい・・と、この”Sanpo jacket”を見て思いを馳せてみた。散歩理想像を書いていると生地の事が書ききれなくなってので、同じ生地で作られたパンツのページをご覧ください。
Tukir / TUKIR PANTS
SANPO JACKETと同素材のリラックスしたイージーパンツ。縦横太番手のリネンの糸を古いションヘル織機でゆっくりと織り上げたツイル。生地になった後、ニドム加工をする事で洗い晒しの風合いを出した味わいのある素材。古いヴィンテージのコートやジャケットで見られる、あのプルプルとしたリネン。そんな印象を受けた。ジャケットと同様に生地の端っこの耳糸はカットする部分だがストライプ柄という事と全て使い切る事で生地に無駄が出ない様にデザインとして使っているそうだ。涼しくて肌触りも良くて快適。ジャケットと組み合わせてもいやらしさがなく、程良い抜けのある素晴らしいパンツだ。”散歩”についてはジャケットのページをご覧ください。
un/unbient / REGULAR COLLAR SHIRT_CHECK
『チェックは柄と色が気に入らないと難しいです』と試着されたお客様。確かにいくら形や素材が良くても柄と色が気分に合わなければ着る事はないだろう。ある意味チェックシャツとは0か100なのかもしれない。しかしアンのチェックは常に外す事はなく、いつも良い配色や柄に惹かれる。ウールポリエステルのタイプライタークロス。カリッとした硬さがあり、通気性がよく乾きも早い素材。今から気持ち良く着れるシャツだ。試着された方は・・・勿論気に入って頂きました。
The crooked Tailor / RAILROAD JACKET 60’s (sold)
詳しく見るLILY1ST VINTAGE / 1960’s French Polyester Mixed Maquignon Coat
1960年代、フランスの馬商のコート。もっと古い時代にはインディゴリネンのコートやスモッグが彼らにとっての労働着で、これは化繊の発達期に生まれたとても貴重な一枚。クラシックとハイテクの混ざり合うバランスが面白い。スプリットラグランで動き易く、ポケットが沢山ありミリタリーウェアにも通ずる実用性も持ち合わせている。化繊の薄くて軽いコートは春や秋に着るのが楽しい。
LILY1ST VINTAGE / 1985’s French Police Uniform Blouson
暖かくなってくると自転車が心地良い。中のベルトを閉めれば風の抵抗を受けにくく快適で、丈が短く漕ぎやすい。1980年代フランス軍の警察部隊(警察組織であると同時に陸軍、海軍、空軍と共にフランス軍の一部)のユニフォームとして作られた、あまり出回る事のない希少なジップアップのブルゾン。化繊の深い深いブラック。袖の溜まり具合や短い丈、今着たいと思える雰囲気とシルエット。
Slopeslow / CREW NECK T
この生地に触れた時、何だか触った(着てた)事のある気がして、『この生地ってもしかして〜』と聞いてみると正解で、思っていた軍物の生地を再現したそうだ。当時のものは洗うと縮んで斜行しまくるし、色落ちも凄くて、好きな生地だけど中々大変なカットソーだった事を覚えている。そんなデメリットを解消し再現したボーダーTeeはもう最高の着心地だ。ガーゼを何層にも重ねた様なモチっとした弾力があり、洗っても洗ってもくたびれなさそうな位しっかりしている。一枚でも、インナーとしても着倒し甲斐のあるTシャツだ。