生地の動きがなんだか良いなと感じたアンのシャツ。素材を聞いてみるとウールフランネルでしかもSP140Sだそう。どうりでトロトロで触り心地が良い訳だ。肌に当たっても決してチクっとする事はなく、むしろ素肌に着たいと思えるくらい着心地が良かった。そして青が日焼けし褐色したようなFADE BLUEがすごく気に入った。”クセのない制服の様な雰囲気”をイメージしてデザインしたこのシャツは偏る事なく、いつもの洋服にすんなりと馴染んでくれる。秋は一枚で、冬はジャケットやカーディガンやコートを上から着る。シャツは下着、というのを体現出来そうな位、着頻度が上がりそうな気がした。
ウエストの両脇にあるアジャスターを引っ張るだけでウエストの調整ができるプルパンツ。今回はベイカーパンツとペインターパンツをミックスさせた様なデザイン。素材は80’sのいなたい(素朴な感じ)ポリエステルのパンツをイメージして製作したウールとポリエステルのトリコチン。僕が個人的感じたのは当時のパンツはもう少しカリッとしていて、この素材はトロッとしている。ウールが入る事で独特なドレープが生まれ土臭さと上品さが何故か両立している。いなたいけどいなたくないパンツではないでしょうか。
天候に左右される事なく、革靴を楽しめる。そんなSONOMITSUの新型レインシューズ。撥水加工が施されたレザー(完全防水ではありません。)はスムースな表面でしなやか。柔らかさもあり、1−2回履くだけで馴染みました。レザーのダブルソールに初めからハーフラバーが付けられていて濡れた地面でも安心。見えない部分での工夫によって軽量化されていて、ゴム底の靴とは思えない軽さで歩きやすく、疲れにくい。そしてスリッポンなので着脱に時間を取られる事がない。贅沢なワンピース、小さなエラスティック。少し丸みのあるトゥの木型。シンプルだけど拘りが沢山詰まった靴。
暑い暑い暑いと繰り返し言い続けて嫌になるけど口から出るのはまた暑い。いつ頃までだったか(もう忘れた)、夏が大好きだった。ジリジリしてきたら、よしよしよしよぉーし!来たぞ夏!と浮かれていた。その逆で冬が大嫌いで無くて良いとまで思っていた。しかしながら先日気温が下がり(きっと30度を切ったくらい)秋の気配を感じた瞬間、秋最高!冬よ来い!と(自分勝手にもほどがある。)ワクワクした。昔は夏が好きだったのにな?と感じておられませんか?
Jamieson’sはご存知ですか?スコットランドにあるシェットランド島で羊を育て紡績して染め柄を組み編んで販売する工程を全て自社で行なっている会社だそうです。そのJamieson’sとKota Gushikenとのコラボレーションニットです。Jamieson’sを知っておられる方なら”らしいな”と思わせる柄の組み合わせでトラッドな雰囲気だけど、本来なら裏にくる側が表に出ている。と思ったら、袖口と裾の部分は本来の表側が出ているのがユニーク。茶色にピンクに緑、黄色に赤に水色….(何色使われているんだろう?)複雑な柄でボーダーが作られていてハッとするほど綺麗いで、ネックが少し広くなっている感じがちゃんとしてなくて良い。オリジナルのタグがなんとも可愛からどこまでもとっておきなニット。古着のデニムなんかを合わせても良いのだか、トラッドに寄せるのも良いよね。
今回のポートレイトはエゴンシーレ。力強いタッチで実際より大きい印象を脳裏に焼き付けるそんな魅力的な絵をウールに落とし込みそれを縮絨して大胆に縮ませている。その工程で柄が少し崩れ、複雑な色が混ざって出来たベースと鬼灯を思わせるオレンジが浮き上がっている。ムニャムニャってなっていてこの縮絨した技法とKotaGushikenのシーレがとても合ってワイルドで繊細で可愛い。ぎゅっと縮まったウールはスウェットのように心地よくて暖かい。最終的になんとも優しくあったかい気持ちになるニットです。
黒いシャツを意外と持っていない。店頭ではこのシャツを見ながらそんな話になった。なぜなら黒は主張が強い、そんな気がすると。しかし、このC.L.SHIRTはその”とんがった感じ”が見当たらなかった。lea boberg(リア ボバーグ)の簡単な説明をした時にも書いたのだけど、その優しい感じの中に力強い意思のようなものを感じられる。さらに肩の力が抜ける様な所もあり、黒いシャツの歪んだ思い込みみたいなモノを軽く拭ってくれた。コットンガーゼでふんわりと柔らかい。ノーカラーでクリーンさもあり、長めの袖はロールアップしたり、ボタンで留めて溜まる様な感じで着ると雰囲気が良い。どこまでも気持ちの良いシャツだ。
着用した瞬間に”あっ、これだ”と思う事がたまにある。Slopeslowのこのスウェットがそうだった。何の前情報もないままにとりあえず試着しようと持ってみるとずっしりとした重みに驚き、そしてこんなに目の詰まりまくったスウェット生地は見た事が無かった。表裏ウォッシャブルの紡毛ウールを使った裏毛の素材で表と裏を繋ぐ糸にもウールを使った本当に100%ウールのスウェット。手を入れたくなるポケットやタートルほど高くなく、モックネックよりも少し高めの丁度良い高さのネックは寒い冬には重宝しそうだ。太番手なので目がグッと詰まり、洗っても縮まず、膝も出ず。そんな凄い生地だそうだ。暖かいし、着心地も良いし、家でも外でもタフに使えるのが嬉しい。制服にしたい位、気に入ってしまいました。
着用した瞬間に”あっ、これだ”と思う事がたまにある。Slopeslowのこのスウェットがそうだった。何の前情報もないままにとりあえず試着しようと持ってみるとずっしりとした重みに驚き、そしてこんなに目の詰まりまくったスウェット生地は見た事が無かった。表裏ウォッシャブルの紡毛ウールを使った裏毛の素材で表と裏を繋ぐ糸にもウールを使った本当に100%ウールのスウェットパンツ。太番手なので目がグッと詰まり、洗っても縮まず、膝も出ず。そんな凄い生地だそうだ。暖かいし、着心地も良いし、家でも外でもタフに使えるのが嬉しい。制服にしたい位、気に入ってしまいました。
古い物を忠実に再現し、生地や色を変えたりと軍パンからインスピレーションを得て作られたパンツは沢山ある。デニムと同じ位、敬意を持って沢山穿いてきた事もありとても好きな洋服の1つ。Omar Afridiの軍パンは肉厚なウールヘンプのヘリンボーン、総裏、いくつかの軍パンが相まった様なデザイン、立体的なパターンでとてつもなく満足感のある軍パンらしくない軍パンだ。色はSMOKE GREY、ベージュのようなグレーのような、カーキのような。曖昧な色目が主張しすぎず、軍パンのあの土っぽさをクリーンにしてくれている。シャツにセーターに、少し短めのジャケットやレザーのアウターなど、どうやって着ようか。と、楽しい想像ができるTOTEM CARGO TROUSERS。
イタリアはロロ・ピアーナ社のCLIMA SYSTEMという熱の伝導率が非常に高く自身の体温によって均一に温まる生地。さらに風や雨を通さず、透湿性にも優れている。だから薄くても暖かくとても軽い着心地だ。ニュージーランド産ウールのクラシックな生地にアウトドアの要素が加わり不思議なバランスが新鮮に感じるジャケット。丈が短い分、ワイドパンツとも相性が良く合わせ易い。動き易いので自転車や車に乗る時にも。パッと着れてパッと脱げる。気楽な使い方が出来るけど洗練されている。そんなありそうで無かった所が気に入りました。
民族的なデザインに天然素材のフリース。その違和感が面白いと感じたRAJASTHAN PARKA。表はウールとコットン、肌に当たる裏にはコットン。使われているコットンは全てオーガニックだそうで、どうりで気持ち良い訳だ。そしてセーターのように暖かく、スウェットの様に着易い。で、デザインはOmar Afridiにしか出せない雰囲気。最高ではないかと思う。先日、20代の若者くんが”お洋服ばかり買って、いい加減大人にならないとなぁ”っと言った。好きならとことん楽しめばよいよって言いかけたら、40代のいい大人ともう少し上のいい大人のお客様が立て続けに来て、バカバカと試着をして、ガハハと笑いウムウムと悩みドカドカとお買い物をして若者くんに、ね?大人なんてそんなに変わらないし大した事なくてめちゃくちゃ楽しんだよ!っと大人風を吹かせて去って行ってくれた。これから来たる冬、このRAJASTHAN PARKAは中に何を着ようか?パンツは何と合わせようか?と、私たちを楽しませてくれる服ではないでしょうか。