パジャマのようでパジャマではない。そんなリラックス感のあるパンツはここ数年使う事が増えている。自宅でくつろいでいる時やちょっと出かける時にはTシャツだけ着替えれば良い。単に楽をしたいという訳ではなく、気に入ったパンツを長い時間穿いていたいという思いもあるし、良い気分になれるからでもある。9世紀から15世紀まで存在していた王国、クメール。現在のカンボジアの元となった王国で伝統的に作られていたクロマーという綿布だ。一見普通のチェック柄のプリントの様に見えるが亀の甲羅(turtle scales)と呼ばれる最も繊細な技法の生地。その生地をインドで手織りし縫製まで行っている。目を凝らして見るとその繊細さに目を奪われる。シルエットは少しテーパードしたゆとりのあるイージーパンツ。ハリはあるが、肌当たりがとても優しく涼しい。シンプルな白いシャツと。綺麗なウール天竺のTシャツとサンダル。このパンツだからこそ出せる抜け感がクセになる。
インディゴリネンストライプ。その言葉の響きだけで体が反応してしまう人がいるかもしれない。形は先日ご紹介したパンツと同型。ワイドなシルエットで丈は少し短め。フロントは2タック、共生地の紐を絞れば立体感のあるシルエットになる。石の削り出しボタンはほんのりインディゴに染まっている。穿き初めはハリがあってワイドさが強調されるが、ある程度穿いているとそれが落ち着いてきて柔らかくなる。そして歩いたり、座ったり、擦れる部分は少しずつ薄くなりインディゴ特有の濃淡ができる。夏は一度に着れる洋服が少ない。だからこういった経年変化を楽しむ事が夏を満喫する一つの方法ではないだろうか。
着る人によって、着る回数によって、または洗濯の回数によって、決して同じ物にはならない染物の経年変化。特にインディゴで染めたものはより変化を楽しむ事ができる。すべての工程を自分たちで行うPROJECT by HのAURELIAは織りでストライプを表現したリネンを縫製後、手作業にてインディゴ染めを施している。着丈は少し長く、肩周りはフィットする感じ。でもキツい訳ではなく見た目以上に動き易い。ローブというデザインの特性上、屋内外どちらのシチュエーションも似合いそう。生地自体は透ける程薄いが、しっかりしていて使っていく内に良い方向へ変わっていくのも楽しみの1つ。風を孕むローブは涼しげで着ていて気分が良い。日本人には親しみ深いインディゴ。どんな色に見えるだろうか。
梅雨が明ければ暑い夏がやってくる。昔は我慢をしてデニムを穿いていたが歳のせいか耐えられなくなってきた。楽で涼しいパンツ、そんな物を求めるようになってきた。wellのSOMEONE’S CLOSETはキッチリ見えるのに動き易い。制服(ユニフォーム)は機能的な面も考えられた洋服。格好付けていない格好良さが制服にはあるように思う。このモデルは歯科医のパンツから着想を得たそうだ。立ったり座ったり、そんな職業柄の動きに合わせて作られた機能性。それを普段使えば快適なはずだ。素材は落ち感のあるプルプルのリネンで穿き込み甲斐がありそう。ウエストはゴム仕様でベルトが必要なく、楽だ。そして、とても穿き心地が良いく風通しも良い。クラシックなストライプも好みだった。
朝、いつものパンツを何本か穿いてみるとしっくりこない。代わりに綺麗なスラックスを穿いてみるもしっくりこない。そんな日が2-3日に1回はあって、決まってseya.のパンツに手が伸びる。涼しげなヘンプ100%、あまり触った事のない独特な触感に惹かれた。ヘンプは通常ガシッとした表情だがこの素材はシルキーというかヌメッとしているというか・・ヘンプと聞いていなければ質の良いリネンだと思ってしまうだろう。太過ぎず、細くは無い絶妙なシルエットで生地の落ち感もありとても上品だ。色名はINDIGO BLUEだがインディゴで染めている訳ではない。しかし奥の方にインディゴが感じられる深い色合いでとても美しい。実際に穿いてみるとキッチリした中に抜け感があってとても穿き心地が良い。一見キレイなパンツだがスニーカーやサンダルも似合う。まさに大人が穿けるラフなパンツだ。だからしっくりこない日にはseya.のパンツをよく穿いている。
今年はもう梅雨入りをしたそうだ。早まった代わりに開けるのが早いのか、ただ長く続くのか。ジメジメするのは苦手だが雨自体はネガティブに思わない。雨をボーッと見ている事や音を聞くのも好きだ。雨の日の休みに1日家に籠るのも悪くない。でも仕事や用事で出掛ける時に雨、そんな日をどうせなら最大限に楽しむ術を考えても良いと思う。例えば雨に濡れても大丈夫なめちゃくちゃ格好良い靴を履いたり気に入っている傘を使う事。そんな些細な事でも雨の日を少しは楽しいと思えるのではないだろうか。オマールのこのコートは今が丁度良い。多少の雨なら大丈夫そうだし、暑かったら袖を折りボタンで留めて短くすれば良い。小さく畳めるので鞄にも入れられる。そして何より格好良く、気分が上がる。高密度に織られたコットンにコーティングを施しパリッとしたナイロンのようでドライタッチな質感の生地。コーティングによって重みが増し、ゆったりとした、ふっくらしたシルエットにより美しいドレープが楽しめる。すでに完成されたトレンチという物体を最大限に崩した、新しく、雑な言い方になるけれども、今っぽさが感じられファルムと生地がとても良いバランスでマッチしている、そんな印象を感じた。
どこまでも歩けそうで、歩きたくなる靴。そのみつは手作りの温かみを感じる事が出来て、革靴の本当の履き心地はこうだ!と私に教えてくれた革靴を好きになるきっかけになったブランドだ。日本人特有の足型の救世主と呼べるかもしれない。素材はフランス、アルザス地方で作られたユタカーフ。ロシアンカーフを再現した、菱形の型押しが特徴的な革。型押しだと硬いイメージがあるがオイルがたっぷりなのでとてもしなやか。アウトソールはビブラムのライト。重量が半分位で丁度関節の部分に切り込みが入っているので、ゴム底なのに反り返りが良い。踵部分も固定しているので走り出せそうだ。ダブルリングのストラップを少し緩めるだけで着脱が出来てストレスもない。包み込む革靴とは違いサンダルであの高揚感や履き心地を出すのは難しい様に思う。しかしそのみつがサンダルを作ればそのみつになる。つまり革靴と同じ気持ちになれる、そんなサンダルだ。
『シャツは長袖だ』、そんな風に思っていたがここ数年で考えが変わった。本当に暑い真夏にはTシャツやポロシャツがメインになる。しかしそれでけではあまりにもバリエーションが少なく楽しめない、そう思って半袖シャツを着るようになった。細番手の糸を高密度に織り上げたMICRO BRUSHED COTTON。ラグランスリーヴで肩周りも自然に見える。カラーはLEAF GRAY。グレーだが日光で見ると、奥の方にグリーンが見えるような見えないような。そんな瀬谷さんらしい、他には無い色が気に入った。横型の胸ポケットはカードケースやスマホを入れておくのに便利。シャツだけあってキッチリ見えるし、パンツも色々な物で合わせられてサンダルとも相性は良い。半袖だからこそのディテールもある・・・中々奥深いのかもしれない。
オシャレは足元からとよく言うが、どんなに良い洋服や靴を履いても靴下が残念な日は気分が上がらない。ほとんど見えない部分ではあるが、結構重要な役割が靴下にはあると思っている。マスタードカラーをベースにプラムの様な色とグリーンの配色、ブラウンベースに淡いブルーとサクラ色の配色。どちらも季節を問わず合わせられそう。素材はマーセライズドコットン。少しシャリっとした触感で、耐久性もある。CLASSのデザイナーがCorgi社に別注して作ったソックスなのでインラインには無いカラーやパターンが魅力。
自宅には靴下専用の引き出しがいくつかある。その1つ丸々占領しているのがCorgiのソックスだ。昔から靴下は好きで『買う』という事自体を楽しんでいたと思う。(買って封を開けず忘れてしまっている物を1年後に見つける事もある。)柄であったり配色だったり引き出しに収まっている様を見ているだけでも楽しくなる。だからソックスはやめられない。素材はマーセライズドコットン。少しシャリっとした触感で、耐久性もある。CLASSのデザイナーがCorgi社に別注して作ったソックスなのでインラインには無いカラーやパターンが魅力。
革靴やスニーカーだと黄色が見えない。見えないからこそ良いとも考えられる。しかし単調なストライプではないので見せたい気もする。きっとサンダルにも似合う、そう思った。例えばビルケンでも良いし、そのみつから入荷する予定のゴム底のサンダルでも良さそうだ。素材はソフトコットン。柔らかく締め付けも少ない。使い込むとダルッとした雰囲気になる。それがまた堪らなく気に入っている。CLASSのデザイナーがCorgi社に別注して作ったソックスなのでインラインには無いカラーやパターンが魅力。
アウトドア用という訳ではないが、ある程度使い古したものはキャンプにも使う。(片方だけ無くした靴下をたがい違いに履いたり)アウトドア用のソックスは機能性があってとても使いやすいが、好みの良い柄や色の物があまり無い。キャンプに着ていく物まで拘ってはいないが、気に入った物を使いたいと思っている。素材はマーセライズドコットン。少しシャリっとした触感で、耐久性もある。CLASSのデザイナーがCorgi社に別注して作ったソックスなのでインラインには無いカラーやパターンが魅力。