ハンバーグを作るのには”つなぎ”と呼ばれる素材を使う。玉子だのパン粉だの。ひとまとめにするのに必要だがら使うのですが、ソックスはハンバーグでいう”つなぎ”だと思うことがある。パンツとシューズの間をまとめてくれる名脇役だと。ソックスを間に挟む事で締まったり逆に柔らかさを出してくれたりと。しかも意外と見える。座って足を組んだ時や階段を上がる時。結構重要な役目だと思うのです。素材はソフトコットン。柔らかく締め付けも少ない。使い込むとダルッとした雰囲気になる。それがまた堪らなく気に入っている。CLASSのデザイナーがCorgi社に別注して作ったソックスなのでインラインには無いカラーやパターンが魅力。
このバッグを弊店では「SNSバッグ」って呼んでいる。お正月過ぎた頃に次回入荷するアイテムを画像でお客様に見てもらっていた。このCOMOLIのディパックを見て皆「中身丸見えじゃ無いですか?!」って言った。だから、SNSバッグって名付けた。SNSって日常の出来事をどんどん投稿する。例えば、弊店と同じ丼池筋にあるtoibooksさん(私たちが大好きでリスペクトする本屋さんで以前”思考の外側”という企画を一緒に作っていただいた。)で本を買った。その本をこのバッグに無造作に放り込んだ。行きも帰りもこの本はとりあえず読み終わるまではこのバッグの中にある。前にPOLさんとi see allさんで買ったお気に入りのキーホルダーを付けてみた。お客様がそれを見て、この手のバッグにはこういうのが映えますよね?って言った。ほら、やっぱりSNSバッグだって言って笑った。そうそう、SNSには鍵アカってのがある。見えたくない場合は、何か袋の中に入れてバッグに入れればよい。YINDIGO AMのカットソーなんかを買うと付いてくる布の袋がある。そこに入れる。さあ、どんどん日常をこのバッグに入れてください。
大胆不敵(NAIDAR)、大胆で何事も恐れないこと(さま)。あれこれ考えてしまうと結局何もできない事が多い様な気がしていて考えるよりも先に体が動いてしまう、それが本当にやるべき事だと思っている。PROJECT by Hのデザイナーは自由な発想で自分が作りたい物を最大限に、挑戦的に表現していると感じている。麻の一種のラミーとコットンの混紡生地で墨で手染めしている。所々ムラがありそれが何とも言えない表情だ。かなりワイドなシルエットで丈は短め。2タックでウエストを絞れば立体的になる。大胆なパターンも見所。石の削り出しボタンも大好きな雰囲気。穿き初めはハリが強くワイドさが強調されるが、ある程度穿いているとそれが落ち着いてきて柔らかくなる。使えば使うほど良くなる。だから使いたくなる。そんなパンツだ。
このジャケットを見た時、何故か懐かしい感じがした。古い時代のサックコートの様なラウンドカットだからかと初めは思っていたが、よく考えてみると90年代後半に流行っていた好きなデザイナーブランドの空気感を重ねている事に気付いた。色々な系統があって各々が個性のある格好を楽しんでいた、そんな時代。フロントのラウンドカットにより視覚的に短めに見えるジャケット。そして袖の長いデザインでそのままダランとしても良いしロールアップも良い。凹凸のあるシャリっとしたウールは風通しが良く見た目に反して涼しい。同素材とのセットアップも嫌味が無く、ユニフォームのようなまとまりが好みだった。シャツとデニムに、Tシャツとチノパンに、色々自由に組み合わせて楽しんで欲しいジャケットだ。
私は足が太い。お店でそんな話をしていると大抵『何かスポーツをしていたのですか?』と聞かれる。特に足が太くなる様なスポーツをした事がなく、やっていたのはバスケ位でどちらかと言うと周りはスラッとしていた。幼少期の写真を見るとその頃から太かったので、きっと生まれつきだ。今はそんな風に思わないが、少しコンプレックスに感じる時期がありワイドパンツを穿くようになった。軍パンから始まり、ワイドパンツの格好良さにハマっていった。ワイドなパンツほどパターンが重要で足とパンツの間に出来る空間、そこもデザインされていると思えるパンツが良い。オマールのこのパンツは絶妙。ツイストしたデザインでゆとりはあるけどスッキリも見える。そして軽やかで穿き心地が良くとても気に入った。シャリ感のある凹凸のあるウール。実際に歩いてみると風が通り抜けて涼しかった。革靴が良く似合う、真夏にはダルッと穿いてサンダル(PETROSOLAUMから近日入荷)も良さそうな気がする。
ここ数年は1枚も購入できていませんが、4年ほど前に購入したコモリのウール天竺は未だによれる事なく現役。真夏の外を歩く時も、家の中でも、キャンプにも。もう元は取れたと思う位着ているし、気に入ってまだまだ着るだろう。夏こそウール、そう思うようになったきっかけのTシャツ。全くチクチクしないウール天竺。薄いけどしっかりしている。ウールには体から出る水分の量によって体温を調節する特性があり、汗を吸ってすぐ乾くのでベタベタした感じがなく涼しいし冷え過ぎない、そして汚れたら気軽に洗える。カラーは黒に近いNAVYと紫がかったネイヴィのBORDERを選びました。色々なパンツと組み合わせて暑さも楽しんで欲しい。
ORONGOに続き初めてご提案するモデル、SABOTAGE。基本的にはCODEと近いがサイドにラインの入っているデザイン。元々AFOURが作り続けているモデルだ。今回のカラーテーマは『ロシア』1月のロシア正教のクリスマスに登場するマロース爺さんと孫娘の雪娘(snow maiden)のイメージカラーである水色から着想を得て製作されたそうだ。そしてサイドのラインにはロシア国旗を配している。アッパーには上質なスウェード素材。しなやかな素材感で油分もしっかりと入っている。インナーにはベジタブルタンニンのレザーを使っていて、モチモチしていて心地良い。足を入れると包まれる様なフィット感、ソールは硬く地面を強く感じられる。これがAFOUR特有の履き心地だ。歩き易い上に疲れにくい。CODEやORONGOで使用しているオイルドヌバックレザーに比べると柔らかく、馴染みの早い印象だった。フェード感のある配色がとても良かった。
春には綺麗なトラウザースや色落ちしたデニムに合わせたいと感じた。シューレースは3色付属しています。(焦げ茶、ブルーグレー、ブルー)サイズに関してご不明な点はCONTACTよりご連絡かお電話にてお問い合わせ下さい。
今回のテーマは”a comfy heal-th“デザイナー自身家にいる事が多くなり、自分の身体と心に向き合う時間が増えたらしく今まで関心の無かった植物や花に興味が出てきて一緒に生活をする事で妙な安心感があったそう。そういう時間を過ごして心地の良い、穏やかで、治癒の様な、健康的な何かを求めてる事に気付き、生活の中で洋服に関する煩わしさを軽減したり、着る人にとっても地球にとっても心地の良いものを・・そんな視点から出来たのが今回のコレクションです。完成されたと言ってもよい名品と言えるトレンチコートをニットで。その完成されたトレンチはカチっとしている印象を受けるけれど、Kota Gushikenがニットで作ることによりとても柔らかい印象で風が通る、ユニークなフォルムになっています。
ヴィンテージを取り扱っていると、届いたシャツの背景を想像する。これを仕立てた人はかなりの肩が大きかった人なんだろうな。とか….職業は何か?地位の高い方だったのか?とか……それも、ヴィンテージの面白いところ。このシャツは、デパートで普通に売っているおじさんのシャツをブツっと切っちゃった。そんなシャツ。がデザイン。身幅は大きめだけど丈が短い。生地の雰囲気と襟の形とフォルムが良い意味でアンバランスなのが面白い。様々な着方を自由に楽しんで欲しい。
2020年家に居る事が多くなって、家という小さな世界を豊かにしたい。そう思う人が多くなったのも自然だと思う。『どうせなら、好きなものだけに囲まれて人生を送りたい。』そう教えてくれたのは、70歳後半のマダムだった。あーこれなんか好きじゃないなーって思いながら部屋にあるのがすごいストレスになる。でも、そうは問屋が卸さない。マダムが「この年になってやっと好きなものだけに囲まれる生活になったの笑」と言っていたのもよくわかる。とりあえず、パジャマから家着に着替える。グダグダと過ごして昼過ぎに、ちょっと散歩がてら外に出よっかな。そう言い聞かせて出る準備。その時はやっぱりお気に入りと出かけたいと思う。それだけで、やっぱり気持ちというのは違う。でも、わざわざ着替えるのも面倒。だって近所だし。そのテンションを上げてくれるのが、裾なんだから面白い。クルっと折ると赤いテープが見える。クルっと折って靴を履いて、出かけて帰ってきたら、グデグデっと裾を伸ばして怠けても良い休日。