色、生地。軽やかさがあるコート。なんだか襟を立てたくなる。
今でもたまに無性に着たくなるKota Gushikenと出会った時に作ってもらったモナリザのセーターを着る。それをインスタグラムのストーリーに上げるとパリにいる本人から『懐かしいですねw、実家で編んだのを思い出します。』とメッセージが。当時買ってくれたお客さんは今でもよく着てくれている。そのことを伝えると喜んでくれていた。上からクルーキットのジャケットを羽織り、daisuke tanabeのethanを穿いた。
『このコートには短パンを合わせたいんですよね。』と言われていた。なんだか怪しい雰囲気になるのではと思っていたが、やってみると案外良いなと。もちろん裾の長いパンツにも合うのだが、ロングシャツを着ているような、スカートを穿いている時の感覚に近い気がした。合わせられる幅が広がった気がして、見た目はシンプルなコートなのに、奥が深いコートだと思った。シャツにも出来そうな薄手のパリッとした軽いコットン。まるで肩パットが入っていたヴィンテージのコートをお直しでパットを抜いたような肩の大きさとアームの広さ。袖を通すと見た目よりも空間があり、楽な着心地。襟裏とポケットの袋は型押しのウルトラスエード。動くことで見え隠れする、そのさりげなさ。コートはもはや脱ぐ為にあるんじゃないだろうか?って思う。昼間はシャツ1枚で大丈夫だが朝晩は冷える。そんな時にライトなアウターが必要になるわけで、裏地が見え隠れするその脱ぐ所作みたいな、そんな仕草の中にウルトラスエードの異素材が在るというのがなんとも粋な気がする。というわけで、僕たちが1番好きな春コートの季節です。
まずは、dulcie (Haeckels)のキャンドルの話をします。彼らが作るキャンドルにはGPSコードが付いています。それはほとんどが、イギリスのマーゲイトに位置します。そこでインスピレーションを得て採取し香りのイメージを作ります。それぞれの香りを体験した時きっと縁のある方々には懐かしかったり様々な想いが、行ったことのない人には想いを馳せるきっかけとなるでしょう。マーゲイトは海岸の町。dulcie( Haeckels)が創立した当初より環境保護を強く訴えています。
オリバーのリネンシャツの上からスウェットを着る。パンツはこの春夏のdaisuke tanabeのethan。これはめちゃくちゃ穿きそうな気がしている。今日はたくさんの人が来てくれた。久しぶりに海外からも。ブリエンヌ目当てで来られた方もいた。ブログに掲載してすぐに反応があるとホッとする。
オマールのスウェットにCLASSのドーメルのパンツ。クルーキットのコートを着る。お店がオープンした年のコート。もう7年以上着ていることになる。イタリアのウールだが質感が変わらず素晴らしい。買っといてよかった。
COMOLIの洋服をお好きな方が『長く着るとどんどん良くなるから、結局COMOLIを着てしまいます。』と仰られていた。初めから100%自身に合う物なんて無い。使っていく中で、自分の物になっていくその様を楽しめるのがCOMOLIの洋服だと思っている。凹凸のある昔ながらの生機のデニムを使った素材で比較的どの季節でも着用出来る重さ。ワイドで少しテーパードの効いたシルエットはバランスや穿き心地が良い。数年後、どんな風にフェードしているか楽しみなパンツだ。
ヴィンテージのスウェットにオマールのウールパンツ。Ten Cのダウンを着る。ダウンなんてほとんど着なかったのに歳のせいかダウンの軽さと暖かさについ着てしまう。今年は寒いというのもあるけど。Ten Cは昔販売していて、これは10年くらい着ている。まだ20年は着れそうだ。
この柄の由来はMelted Smile with Frezbeeを。裏返で糸がピロピロしたら可愛いかもと思い、リバース柄にしたそうだがサンプルを見て表側も可愛かったのでリバーシブルにしたそう。確かにこのソックスを撮影する時に私はピロピロしている方。店主は表側。という具合に好みが分かれたので、左右で反対にして履いて撮影しました。気分で変えても良いし合わせるパンツやシューズで変えてみても良い。というなんと自由で楽しいソックス。そもそもリバーシブルのソックスなんて見たことない。とわいわい撮影しながらわいわい話した。
デザイナーの具志堅くんがFrizabeeというグループでLisaという方とたまたま知り合い、意気投合し、今度いつかコラボしよー!という話から、数ヶ月後でなにやろっか!と連絡がきてコラボになったそうです。
とても良さそうな生地に見えたので触ってみた。少しひんやり。サラッとして。麻のようだけど何かが違う。聞くと元々は着物の生地だそうで、麻と竹の繊維から作られたレーヨンを合わせているらしい。最近竹の生地が気になっていた事もあり、袖を通してみる。肌触りが良い。生地に多少凹凸があり、風通しが良さそうなので、暑くても着れそうだ。着物というワードが頭に残っていたので、テーラードジャケットではあるけど少し和な雰囲気も感じたり。リラックスした気分で羽織れる。ポケットはスラッシュポケット。フロントは折り畳んで留めてある。着物の生地ということは幅が細いと思うので、なかなか難しいことをあえてしているのか。いや、折り畳むことで裁断しなくて良いし、生地の無駄が少なくなるのではないか?でもフロントに厚みが出ることで良いドレープになっているし、この膨らみは絶妙だな・・と試着しながら色々考えている。
何を着たのか思い出せない。何度考えても思い出せない。そんな時もあるかと諦める事にした。あえて少し時間が経ってから日記を書いている。思い出しながらの方が冷静に考えられる気がするからだ。思い出せなかったとしても、いつもと変わらない格好だと思う。