イタリアはロロ・ピアーナ社のCLIMA SYSTEMという熱の伝導率が非常に高く自身の体温によって均一に温まる生地。さらに風や雨を通さず、透湿性にも優れている。だから薄くても暖かくとても軽い着心地だ。ニュージーランド産ウールのクラシックな生地にアウトドアの要素が加わり不思議なバランスが新鮮に感じるジャケット。丈が短い分、ワイドパンツとも相性が良く合わせ易い。動き易いので自転車や車に乗る時にも。パッと着れてパッと脱げる。気楽な使い方が出来るけど洗練されている。そんなありそうで無かった所が気に入りました。
民族的なデザインに天然素材のフリース。その違和感が面白いと感じたRAJASTHAN PARKA。表はウールとコットン、肌に当たる裏にはコットン。使われているコットンは全てオーガニックだそうで、どうりで気持ち良い訳だ。そしてセーターのように暖かく、スウェットの様に着易い。で、デザインはOmar Afridiにしか出せない雰囲気。最高ではないかと思う。先日、20代の若者くんが”お洋服ばかり買って、いい加減大人にならないとなぁ”っと言った。好きならとことん楽しめばよいよって言いかけたら、40代のいい大人ともう少し上のいい大人のお客様が立て続けに来て、バカバカと試着をして、ガハハと笑いウムウムと悩みドカドカとお買い物をして若者くんに、ね?大人なんてそんなに変わらないし大した事なくてめちゃくちゃ楽しんだよ!っと大人風を吹かせて去って行ってくれた。これから来たる冬、このRAJASTHAN PARKAは中に何を着ようか?パンツは何と合わせようか?と、私たちを楽しませてくれる服ではないでしょうか。
ベスト?洋服みたいな体と一体化したようなバッグ。生地はカーフレザーを使用しとても柔らかく体に沿い持ち手は1本で肩に掛ける事を想定されたデザイン。幅は広いので肩にかけた時はとても楽で負担がない。スッと出し入れできるポケットとボタンがついたポケットが外側に2ヶ所ついているのだが、シルバーのボタンがアクセントになっている。新しくセレクトしたlea bobergの少し肩の力を抜いたセットアップなんかを着た時に引き締めてくれる感じがすごく相性がよく気に入っている。それに、メガネとかアクセサリーのようにその人の顔となるアイテムが存在するが、このレザーバッグもそんな顔のような存在になるんじゃないかなと、誰の新たな顔となるのか楽しみしています。
TRAVEL PANTSならどこへ穿いて行っても大丈夫。きっちりしたい時はきっちり見えて、崩したい時にはラフになり過ぎない。持っていると安心できる様な、seya.の定番のトラウザーズ。今回の生地は柔らかく、コシのあるツイード。ほぼ無地にしか見えない色に細かいツイードで起伏を与え、独特な雰囲気に。経糸には微光沢のあるレーヨン糸にウールを巻き付けて織り上げているそうで、優しい光沢が丁度良い。そのみつやPETROSOLAUM、AFOUR。どの靴を合わせてもしっくりくる、ある意味万能過ぎるトラウザーズ。
グラデーションに染めたウール糸で作られたニットはフェロー島の自然をイメージしたそうです。30色もの色を異なるピッチで染めているらしく、編んでいくと色彩がランダムに交わり、とても幻想的で美しい色合いに。エクストラファインメリノウールに防縮加工をし、手洗いも可能なウォッシャブルウール。しっかりしていて少しシャリッと。肌あたりも良くチクチクもない。視界に入った途端、目が離せなくなったグラデーション。沢山の色が使われているので、様々な色の洋服との組み合わせを楽しんでください。
使い古したヴィンテージのデニムをイメージし、パウダーデニムという特殊な加工を施したシャツのようにクタクタなジャケット。デニムに起毛をかけて、さらにBALL WASHを施し、製品後にさらにもう一度。とことん傷みつけてこのジャケットが完成しました。それでもびくともしない強靭なデニム生地。近頃シャツなどに使われる生地をジャケットに見立てる、シャツみたいなジャケットが重宝している。このTOFU DENIM JACKETは生地が柔らかくデザインも相まってシャツみたいに着れる。よく見ないとわからないが身頃と袖が続くヨークは生地が横向きに使われていてユニークだ。そして可動域が広く動き易い。生地が柔らかいのでごわつく事もない。これも言わばシャツみたいなジャケット。これからはTシャツの上に着て脱ぎ着できるし、いよいよコートが必要なくらいの寒さになったらこの上からコートを着ればライナーの役割を果たし、前者の様に重宝するジャケットになるのではないでしょうか。
ワークウェアワークパンツから着想を得て作られた新型のVÁGAR PANTS。seya.らしい優しい素材や色、着心地の良い仕立て。ワークウェアの様に気兼ねなく穿けるけど、ストレスを感じない穿き心地が快適。コットンとウールを甘く織った生地は膨らみとハリがあり、シワになりにくい特徴のある生地だ。そして程良い重みがあり美しいドレープが生まれる。さりげない3本ステッチでの縫製や大きめなバックポケット、ワークウェアだけど上品な雰囲気のあるパンツです。
『ウールなのに止水ZIPって。でもここがシルバーだったら良さが半減しそうですよね。』とお客様。元の用途とは別の用途を見立てるデザインだからこそ成立している気がする。それは造形的にも機能面でも。前横後、どの角度から見ても可愛らしい丸みと少し短めの丈。フーディやニットやシャツやカットソー、どれを合わせてもさまざまなバランスで楽しめる。そして軽くて暖かくて・・・。寒くなるのが待ち遠しい気分になった。
リズムよく並んだスナップボタン。開閉はスムーズで感触や音が良い。クラシックなテキスタイルにそんなボタンを使った違和感が面白いと思ったシャツ。ウールとポリエステルとナイロンが合わさったブラウンのチェックと凹凸のある素材が秋を連想させる。素材自体がとても気に入ったので、シャツとベスト、スカートを選びました。少しブラウン味のあるトラウザーズ、色の落ちたデニム、ちょっと綺麗なスラックス。色々合わせるのが楽しそう。1枚だけでも主役になれるOmar AfridiのA SHIRT。
店主やお客様が穿いているのを見て、子供の頃、姉が好きだったチェッカーズ(知らない人は調べてください)をよく分からないままに一緒に見ていたらチェックのスカートを穿いていて、わぁ〜可愛い。と思ったのを思い出した。現代の私はスカート、ワンピースやパンツという選択肢が多い。しかしながらINSIDE MY GLASS DOORSの男性はほとんどの方がパンツ一択になっている。男性だって選びたいよね。造形的には素晴らしいから、お店に並べていると惹かれる人が多い。初めは冒険心から試着してみる。あれ?意外といけるんじゃない?てなる。すぐにカッコ良いんじゃない?に変わる。で、案外あっさり特別な事ではなくなっている。普通にカッコ良いし新しい事をするってドキドキもするけどワクワクもしませんか?秋だしね。