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ガラスドノウチ #34 “montage” LILY1ST VINTAGE meets Slopeslow at INSIDE MY GLASS DOORS-イベント後記-

LILY1ST VINTAGEが沢山のコートを見つけてくれた。しかも同じフランスのユニホームという。LILY1ST VINTAGEの着眼点というのは彼にしかなく誰にも出来ない。こんなに沢山同じものをお店に並べる事はそうそう出来ない。そういえば6年ほど前に、数年かけてLILY1ST VINTAGEと集めてきたBarbour(バブアー)を販売した事を思い出した。Barbourという共通点はあるものの、モデルや年代も違えばコンディションも違う。”選ぶ楽しみ”みたいなモノを感じてもらった。今回もそんな楽しみ方をして欲しかった。


SlopeslowとLILY1ST VINTAGEを繋げ、最終Slopeslowの二人に委ねた。production notesを読んでもらえば解るように、インラインの作業の合間合間に手仕事をしてもらった(腱鞘炎にギリギリな作業!感謝しかない)残糸を紡いで息を吹き込ませる作業。当たり前だけど、人が作っている!出来上がったarm coverとsnood を見て、その向こうにいる二人が見えた。LILY1ST VINTAGEがポストしてくれたのだけど、”沢山の同じコートが1点ものになった”のだ。


まずは、自分に合ったサイズのコートを選ぶ。これもなかなか愉快だった。細身の方でも大きめのコートを選んだり、女性がガバッと幅の広いコートを羽織る所作はすごく格好良い。


『このコートは僕と同じ歳のコートです』と言って買ってくださった。これから一緒に過ごす冬はどんなのだろう?とちょっとロマンチックな気分になった。


arm coverかsnood を選ぶ。どれも全く違う。色も違うし糸も違う。サイズも違う。これかな?あれかな?心地よいのはどれかな?自分にしっくりくるのは?production notesを読んでは、また付けてを繰り返す。その間に違う話もする。来る途中、岡山で雪が降っていたと聞く。急に冬だねと話になって、arm coverは親指を出さず、ぶら〜んって垂らすのも可愛いね。あのジャケットに合うのでは?話があっちこっちになりながら、どうしよう?と悩む顔は楽しそうで嬉しい。


私でも合うサイズがあったと小柄な女性が選んだコートとarm coverは”らしく”て嬉しくなった。旅行のお土産やお裾分けが沢山入った袋を貰って、早いクリスマスプレゼントみたいでびっくりした。”また、これ着て来るね”と言ってくれた私にはその言葉もプレゼント並みに嬉しい一言だ。


仕事帰りに寄ってくれて、まだ月曜日。始まったばかりだーと帰り際に。お疲れ様だなーと背中に思った。


まだまだある。買ってくださった分だけエピソードが。書いていたらキリがないので、またどこかで書きます。


きっとこのコートはこんな事の為に作られたわけではないのだけど、LILY1ST VINTAGEが見つけてくれて、Slopeslowが色を付けてくれて、用途が変わりそれぞれの生活に一部になった。数年後、着込んだそれぞれの特別なコートは唯一無二の1着になる。それをまた見れる事も楽しみです。


さて、次は毎年恒例となっているAVM DESIGN ROOMの年末イベントです。また告知します。

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