デザインとして簡素な作りと少し乾いた触り心地のコットンネル。なんだか良いなと手に取りました。柔らかくて着心地が良さそう。袖を通すと直感的にあっ、これだ。と思いました。着てみて感じたのはヴィンテージのプリズナー(囚人服)の雰囲気に感じ、それはユニフォーム的な要素です。そこにも1つの魅力を感じたのかもしれません。
スマホ、財布、文庫本、飲み物。鞄を持つには荷物が少なくて、ポケットに入れるとスボンがズレてくるし、ポケットが膨らみ過ぎても・・という時が結構あります。そんな時にちょうど良いなと思いました。少し乾いた雰囲気のコットンネル。軽くて思いの外たくさん入ります。鞄を持つときはサブバッグとして鞄に入れておくと便利そうです。
色の深みと生地の雰囲気の良さが見ただけで伝わってきました。まるでミリタリーのテント生地のように見えたので、聞くとこちらもVENTILEでした。シャツでよく見られる、糸を縦横2本ずつ平織りするオックスフォードのVENTILE。凹凸があり、頑丈です。穿き込みたい衝動に駆られました。サイドには折り紙のようなプリーツがあり、裾のボタンを留めるとニッカポッカのような雰囲気になります。外すとプリーツが広がりストレート気味なシルエットに変化します。ウエストはゴムと紐で快適です。このパンツにはブーツを合わせたいと思いました。
ミリタリーを思わせる特徴的な袋状に付いたポケット、高密度なコットンシャンブレーはしっかりしているけど柔らかいです。格子状に糸を織り込み、裂けにくい構造にしたリップストップ。リップストップはナイロンに多いですが、コットンだと洗濯による経年変化が楽しめて、とても良い雰囲気になると思います。ボタンは天然のタグア椰子の小ぶりなナットボタンを使っています。玉虫色。光の当たり方で色が変化します。今期のコンセプトが”人工物と自然物から想起される形や表情が、一つの素材やルックの中で混じり合い共存するようなコレクションを製作しようと考えました”とあります。このシャツはその人工物であるコンクリートに自然物の苔などは生えたような印象を受けました。
“デニムらしいデニム” カリッとした良い硬さがあり、グレーに向かっていく良い色落ちと焦茶のステッチの色落ち、そしてクタッとした柔らかさが出る経年変化が想像できるデニムでした。大戦期のカバーオールから着想を得たジャケットです。シンプルながら変わることのない完成されたデザインです。とても立体的で動きやすいパターン。長年寄り添ってくれるジャケットになると思います。
“デニムらしいデニム” カリッとした良い硬さがあり、グレーに向かっていく良い色落ちと焦茶のステッチの色落ち、そしてクタッとした柔らかさが出る経年変化が想像できるデニムでした。以前のモールスキン5Pパンツと同型で少しワイドなテーパードシルエット。5Pのデニムを穿いているような感覚で着用できます。平行気味についたポケットは手を入れやすく、座った状態でもスマホなどを出し入れしやすかったです。
デザイナーが前回のコレクションの撮影で砂丘や港町に訪れたときに、新たに芽吹く植物を見て何となく次はグリーンだと思っていたそうです。そしてロンドンで映画館や図書館など文化的な建物と植物が建築の中で共存している光景を見た事によって、人工物と自然物が共存し混じり合う今回のコレクションが生まれました。
いつものTシャツやシャツの上に羽織るだけ。何も考えず着るだけで気分を変えてくれる洋服があったら楽だなぁと思います。TOILE SHIRTのフーディーデザイン。柔らかく味わいのある細かいチェック。ボタンレスで生地の柔らかさが相まって、この力の抜けた感じがとても心地よく感じます。秋口にはアウターとして、鞄の中に忍ばせてカーディガンのように使うのも良いかもしれません。寒くなったらジャケットやコートの下に着てフードを出す。持っている洋服とどう組み合わせようか考えるのが楽しくなってきました。
1900年初頭のフランスの農夫が着ていたジャケットを思い出しました。少し低めのラペル、柔らかいツイード、裏地には少し起毛したフレンチリネン。何年も着てきたかのような力の抜けた雰囲気です。しかしシルエットはとても美しく、リラックスフィットなので着心地は軽くて快適、昔のツイードのような硬さは全くありません。あの時代の空気を現代的に纏えるのは何だか嬉しく感じます。同素材のROAD TRIP PANTSとセットアップでも楽しめます。
『ポケットの角度が良いですね、手が突っ込みやすいです。』と試着された方が言われていました。パンツを選ぶ一つの基準として物を入れるのではなく、手を入れた時にバランスの良いパンツが良いなと思っています。トップボタンが排除されている、紐を縛って穿くROAD TRIP PANTS。LE VILLARET JACKETと同じツイードなのでセットアップでも楽しめます。ウエストのジャストの位置で留めても、少し落としても穿ける自由さのあるパンツです。腰回りをスッキリ見せる為にサイドシームはありません。ストンと落ちるシルエット、生地が柔らかいので心地が良いです。
Tシャツがそろそろ飽きてきたなぁと感じる頃、カーディガンを羽織るとちょっと新鮮な気分になれます。その新鮮さというのは季節が移り変わる時に感じることが多い気がします。Kota Gushikenのカーディガンはウールの強撚糸をその特性を活かして編み地がよじれるように編んでいます。強撚している事でシャリっと。さらによじれている分、そこまで肌に触れません。だから暑くなり過ぎず程よく暖かい。という事は一年を通すと案外長く着れるのではないかと思いました。ウール自体も質が良く、全くチクチクしません。そして今シーズンのテーマを象徴するハートがどこかに隠れています。わかるようなわからないような。あっ!見つけたと思ったら、やっぱり違うか?ここにもある!と思っても次には見つけられない。さりげなく、LOVEが込められている。その感じが良いなぁと思いました。
比翼仕立て、短めの襟。凛としてとてもミニマムなシャツ。ウールに最上級のカシミアが入ったヘリンボーン素材はとろける様な柔らかさと滑らかな肌触りです。襟裏とカフスにはフレンチリネンの裏地があります。美しい生地と綺麗な仕立て。それでいて”抜け”があり、着ると高揚した気分になれる、それが特別に感じられました。