ひょんな事というのは意外と後になって人生で大きな事になったりする。まず、私たちはソックスが大好きで、2人合わせるとソックスの引き出しが5段程ある。どれもこれも愛おしい。
物が入れば膨らみ、入っていない時には折り畳めてスッキリ。沢山入りカバンの中がより使い易くなるポーチ。モバイルバッテリーやコードやイヤホン、クリームに目薬、胃薬などなど、必要で細かい物が沢山あります。それらをひとまとめ出来れば探す手間も省けて便利。通帳もスッポリ入るので、そんな使い方も良いかもしれません。マチを開けば自立し、出し入れもし易い。レザーはRetual、ポルトガルのベジタブルタンニン鞣し、ホースレザーのリバース。繊維が緻密なので、厚みがなくても丈夫。しなやかで触るとオイルがたっぷりなのがわかる。経年変化も期待できるレザーです。
ズボンのポケットに入れる場合にも、鞄のポケットに入れておく場合にも財布自体がコンパクトだとズボンも鞄も選ばずに使える。折財布を出来るだけ小さく、と考えられたモデルのラウンドジップ折財布S。手に収まるほどのサイズ感で、カード入れは3箇所、6枚は無理なく入れれます。小銭入れは大きく開くので、全体が見えて出し入れがとてもし易い。お札は片側が開くので、引っ掛からずストレスがない。本来なら小さくすればする程、実用面を犠牲にする部分が出てくるけれど、そこをカバー出来るのがTochcaです。使っている革はエメ(リバース)。元々の傷やトラのある革ですが、使い込めば深みが増し艶がどんどん増していく、そんな変化を日々感じられるのも楽しみの一つ。修理もずっとお受け出来ますので、長く使い続ける事が出来ます。
スウェット。着ていてリラックスの出来る洋服。シャツやロンT、ニットと共に素材によっては季節を問わず着ています。今年は特にスウェットが着たい気分だったので、様々な素材のスウェットをご用意しました。コットンの裏毛、シルバーフォックスの入ったアシンメトリーデザイン、super120’sのウール、ウォッシャブルシルク。見た目は似ているかもしれないけれど、それぞれ違った良さのある全くの別物で試着された方々は自然と笑みがこぼれていました。色んな場面でも着れて、汚れたら気軽に洗濯が出来て、気分の上がるもの、そして長く着れば着る程にどんどん良くなっていく。そんなスウェットを選びました。日によっては1枚で着れる日が多くなってきました。INSIDE MY GLASS DOORSのとっておきのスウェット、是非お楽しみ下さい。
『生の魚を見ても、お美味しいとまでは想像できない。』と言った人がいた。例えばシェフが調理し、それはアートの様に美しく盛り付けられ、自分の前に配された瞬間に何かが弾け、初めて五感が覚醒される。このシャツはそんな感じだ。このツイードの糸を見ただけではきっと誰も想像できない。想像できたのは、Omar Afridiの2人だけ。手織りの様なウールのドビーツイードと乾いた質感が良いウールナイロンの異素材をパネル状に組み合わせたスモックシャツ。袖口がフリンジになっているので、シャツだけどアウター感覚でも着れる。もう出された瞬間から脳内はその後の事を想像する、彼らが調理をすると洋服はここまで美味しくなるのだ。
出掛ける時にコートを羽織った瞬間にヨシ!っとやる気が出る。スイッチが切り替わる瞬間というか・・。雨風や寒さから守るという機能的な面での役割だけではなくて、もっと内側に作用する部分、自信の様なものが生まれている気がする。冬に最も気分が上がる洋服がコートではないでしょうか。Omar Afridiのバルマカーンコートは手紡ぎのようなクラシックなドビーツイード。ハンガーに掛かっている佇まいだけでも美しいコートだ。程良くゆとりがあり、ジャケットやローゲージのニットも問題ない。フロントの留め具はボタンではなく今回のコレクションの要である小ぶりなスナップボタン。そのスナップボタンをジグザクの配されていて留め方で表情に変化を付けられ視覚的にも面白い仕様だ。重厚な雰囲気のツイードと軽いスナップボタンのバランスが絶妙である。
例えば甘いと思って食べてみたら辛かった、そんな経験ないでしょうか。人間は視覚で8割の情報を得られるそうで、見れば大体の想像はつく。しかし残りの2割で覆される事があり、実際に触れたり着てみると見て感じていた事とは全く違う思考になる事がある。GATHERED SHIRTはそんなシャツで実際に触って着てみると心が動かされていた。素材にはEXTRA COTTON TWILL使い、滑らかで肌当たりがとても良くメタルボタンもさりげなく雰囲気がある。そして背面のギャザーが美しく、生地の動きが楽しめるシャツだ。涼しくなってきたら羽織っても良いでしょう。
前シーズン、ブラックナイロンのギャザーシャツをお店に並べていて、その素材のオーラに圧倒されるというかとても雰囲気の良い生地だった。その時この生地でパンツがあったら良いだろうなと1人妄想していた。そして秋冬のコレクションを見に行った時、まさかのパンツが並んでいたのでビックリ。その時、仕入れる事を即決めたパンツだ。ブラックナイロンツイル。奥行きのある黒、厚みがあって凹凸があり光によっての陰影が美しい素材。実際に穿いてみると腰回りがジャスト目で程良くワイド。そして股上が少し深く、ちょっとハイウエスト気味だと足が長くスッキリ見える。隠して欲しい所を上手に、自然に隠してくれる。なんとも頼もしいパンツである。
軽いアウターはやっぱり欲しい。どんなにコートが好きだったとしてもアウターが冬の顔となるので、その時々でこの手のアウターがあった方が気分によって変化を付けられる。ちょっとそこまで、という時にもパッと羽織れるから便利だ。スナップボタンがランダムに付いている。実際に留める事も出来るが、デザインとしてあると無いでは全く違う。これはもう格好良いとしか言えない、その位気に入った軽くて暖かいジャケットだ。フロントはダブルZipだが、ボタンで留めると立体的になって新鮮。ボタンの留める位置によって身幅が多少調整できる。生地はかなり高密度で硬い。着ていく内に馴染んで柔らかくなり、経年変化も期待できるでしょう。寒さを楽しむ、それが出来るアウターです。
寒空の下、歩き回る日にはブーツが心強い。雨の日なら尚更。でもいくら頑丈だったとしても重過ぎると疲れる。だから、そのみつのブーツは最適ではないだろうか。足を入れると痛くなりそうなギュッとしたフィット感ではなくて、優しく自然に包まれている様な、それがとても心地良い。さらに見た目からは想像出来ない位に軽く歩き易い。着脱はジップの開閉だけでスムーズ、色んな場面でのストレスが軽減される。素材はフランス、アルザス地方で作られたユタカーフ。ロシアンカーフを再現した、菱形の型押しが特徴的な革。型押しだと硬いイメージがありますが、オイルがたっぷりなのでとてもしなやか。中板をうっすらグリーンで染めているので、立体的に見えるような気がする。馴染みもよく履けば履くほど愛着が増していく事でしょう。
冬だからこそ穿ける素材のパンツがある。……何から説明しようか悩んだけれど….色々述べるようと思ったけど、コレクションを初めて見た時に、はぁーかっこ良いな。かわいいなぁーとため息をついた。パンツを見る前にPETROSOLAUMのブーツを発注していたので、下半身を想像するのは容易で、そこから上半身を組み立てていった。穿きたいなっと、単純にそう思った。私たちは、未完成とか違和感とか不完全とかノイズとか影とかそんなニュアンスのものが好きだ。で、今季からそのリストに寸足らずが加わった。それらは、他のもので補えば良い。生地はメルトン素材だが、ヴィンテージの様なガチッとした物ではなく、柔らかい。裾から見える裏地はシャツ地が使用されていて、想像以上に心地よい。絶妙なAラインは、トップスを合わせた際のバランスも悪くない。オマールアフリディのパンツのシルエットは綺麗で腰周りはすっきりしてお尻が上がって見える、冬だからこそ穿けるパンツ。
今週の1階は、私たちの気分でスタイルを選んでみました。今日はこんな気分だからこのパンツ穿きたいな、このジャケット合うなとか。毎朝している感じで。で、10月31日は選挙です。出かけるのも制限されていた今だからこそ、すごくかっこよいデザイナーやその奥にいる人たちの手で作られたお気に入りの洋服やヴィンテージを着て行ってください。地球が自由で希望のある世の中に変わればよいな。