INSIDE MY GLASS DOORS
BAG
MENU

CLASS / BLACK PINE

クラシックな雰囲気のツイードにナイロン糸を織り交ぜた素材、光の当たり具合によって少しキラキラする。ゆったりしたテーラードジャケット??ジャケットではあるけど、コートの様でもある。肩がグッと落ちて、まるで古いヴィンテージのコートを羽織っている様な感覚になる。ゆったりしているから中に色々着る事ができて、どうやって着ようか頭の中をグルグルと掻き立てられる。洋服を前にして一呼吸置いて、そして何度か着ていく内に本当に意味で自分の物になる。それがまた楽しいし、気分が上がる。CLASSとはファッションをファッションとして純粋に楽しめる洋服ではないでしょうか。

詳しく見る

CLASS / JAPANESE DOGWOOD

シンプルなプルオーバーベスト。ジャケットと同素材のツイードで中にダウンが少し入っていて暖かく、サイドのジップを開閉して着脱する。この言葉だけだととても機能的で都会的なベストだと感じるがタンクトップの様なデザインに違和感を感じ、そこが気になって気になって仕方なくなりお店に並べる事にした。クタっとしたシャツでもジャケットの上でも下でも、ボロボロのスウェットでも、何故かバランスが良くて上品に見えた。そしてその違和感がちょっと面白く、何か良いなと思わせてくれる。絵に描いたような平面的な見た目とは裏腹に実はとても使い勝手が良いベストなのだ。そして持っていて良かった、と思える時が来るような気がする。

詳しく見る

well / M.F.E.P TAILORED JACKET

先に紹介したパンツと、同じ生地のジャケット。(生地についてはパンツの記事をご覧ください)こちらは、カーディガンの様にラフに羽織れるジャケットです。カーディガンの作りの様なジャケットという方が正しいのかな?色々と考えすぎると頭の思考が絡まる時がある。その時に深呼吸して頭の中を無にしたら良いと聞いたことがある。でもどこかしらで、あ、冷蔵庫の中の牛乳、賞味期限大丈夫かな?なんて事が頭の中にやってくる。”無”だ、”無”だと再び深呼吸。数秒すると、あ、段ボール捨てなきゃ。とか。頭の中は本当に色々と日常に支配されている。ふと、いや、それで良いのではないか?と思った。カーディガン?ジャケット?何と合わせる?丈はどうだろうか?似合うかな?映画を見に行く時に着る?今度の打ち合わせの時に着る?こんなイメージで着たいなーって。そんな事考えるのが楽しかったりするわけで。それは、自分ごとで。自分が着たい様にあれこれ考えて。このジャケットを自宅に持ち帰った後、そんな楽しみを久々に味わって見るのは良いのではないでしょうか?

詳しく見る

well / FAKE CREASED SLACKS

時々、気を抜きたくなる事がある。職場も自由になってきたけれども、スウェットというわけにもいかない。そんな声を聞く。なんでも良い訳ではない。出来れば気に入った物を身に纏いたい。なぜならその日のテンションが変わるから。テンションが上がりっぱなしというのも疲れるけれど、決して落としたくはない。絶対に。なぜならその日のテンションがやっぱり変わるから。なんとまぁ、ヒトというのは勝手な生き物なのでしょう。さて、このパンツの説明です。サイドに切り替えがなく、センタープリーツの様に縫い目が前にきているので色々と騙される。サイドがすっきり見え、センターに筋が通ると足がすらっと綺麗に見える。それに程よく太いがその”騙し”ですらっと見える。ウエストのバッグがゴムなのも動きやすく良い。そして私は知っている。この手のパンツは頻度高く穿く事を。

詳しく見る

PROJECTbyH. / EDEN_SIDESEAMLESS STRAIGHT CUT DENIM

他には無いデザインと雰囲気が楽しいPROJECT by HのEDEN。初めてデザイナーと会った時に穿いていてどうにも気になって仕方なくなり、今では自分でも週に何回か穿く程好きになった。股上はとても深く大胆なパターン。普通のデニム2本分位は生地を使っている。さらに今回は16.5ozとかなり重たい。初めはハリが強いが馴染むととても綺麗なシルエットになる。非常に濃いインディゴブルーは育て甲斐もあり風も通さないので真冬も問題なく穿けるでしょう。フロントは石の削り出しボタン、トップのみボタンホール仕様でそれ以下はループで留める。前々回は全てボタンホールだったが、あまりの硬さに開け閉めが容易では無かったので、改良されたと推察する。他にも色々あるが、書ききれないので実際に見て楽しんで欲しいパンツだ。見れば見るほど、穿けば穿くほど発見のあるデニムだ。

詳しく見る

今週の1階は…..

マークロスコという画家がいました。彼の晩年の作品は平坦な色面の広がりの中に微妙な色合いの長方形が重なり合い浮遊する。とても巨大なキャンバスに描かれた作品は穏やかで静寂な印象とともに心の中の何かを刺激し神秘的ともいえる魅力がある。その絵画に囲まれた時、なぜか心が休まる様な落ち着きさえも感じる。彼は、作品をファッション的に取り扱われる事をとても嫌った。洋服を選ぶ時に、難しく考える事をやめて、見て感じて良いじゃん!と、選ぶ事の重要性を思う一方で、このジャケットの奥にある物とは?色、形、素材、そしてそこには様々な思考と人が関わっている。もしかしたらファッション的ではない事を感じるのも大切にして欲しいとも思う。今週の1階は彼の作品の様な色が重なり合い浮遊する様な印象を与えてくれる、単純とはいかないアイテムを並べました。

詳しく見る

seya. セヤ / TAILORED SINGLE JACKET SMOKY HERRINGBONE

以前ご紹介したTRAVEL PANTS SMOKY HERRINGBONEと同じく、スモークヘリンボーンと名付けられた生地のジャケット。見る角度により見える色が変わるユニークな色だが、その色バランスがスモーキーで落ち着いた印象を与える。もちろん生地はしっとりと心地よく肌に当たってもストレスを全く感じない。丈が少し長めなクラシックな1つボタンで拝みボタンになっている為右前、左前どちらでもボタンを閉める事が出来る。セットアップでビシッと決めるのも、単体使いでラフなパンツと組み合わせてみたり・・・、どちらも気分が上がるのではないでしょうか。

詳しく見る
TAILORED SINGLE JACKET SMOKY HERRINGBONE
¥ 119,900 (tax in)

seya. セヤ / TRAVEL PANTS SMOKY HERRINGBONE (sold)

見る度に印象が違う色を見せるこの生地に惹かれたseya.のTRAVEL PANTS。スモーキーヘリンボーンと名付けられたこの素材はよく見るとライトグレー、パープル、グリーンの糸が使われている。見る角度によって緑っぽく見えたり、燻んだブルーに見えたり、クラシックなグレーに見えたり。何色と表現し難い所が面白い素材だ。素材はリネンとウールが主に使われていて温かみがありリネン特有の柔らかさもある。今回からストレートシルエットになり、より美しい落ち感が楽しめる様になっている。キッチリ見えてリラックスしたパンツ。セットアップも良いし、スウェットやスニーカーとも良く似合う。

詳しく見る
TRAVEL PANTS SMOKY HERRINGBONE

Kota Gushiken / Kintsugi Cable Jumper

この柄は金継ぎからインスピレーションを得て出来たそうで、色の切り替えの表情が見事だ。時折、洋服を見て鳥肌が立つことがある。様々な要素(デザイン、生地、作り、コンセプト、そして人….)が混ざってピタッと止まりグサっと胸にきた時に体にゾワゾワっとその現象が起こる気がする。これを初めて見た時も同じ様にゾワゾワっとした。フレンチメリノウールで編まれていてとても柔らかく、とろりとしている。ケーブル柄に突如現れる色の切り替えが大胆に施されているのに、上品に見える。聞くと、これは手編みでしか出来ないそうで施すのは凄い技術がいるらしい。それを語るデザイナーからニッターさんへの敬意と、人となりを感じられるなんとも暖かい気持ちになるニット。色合わせも絶妙でオレンジに焦点を当てた時とベージュ に焦点を当てた時との印象が変わるのが面白い。合わせるパンツや上に羽織る物でその時の気分を表現してみてはどうでしょう。

詳しく見る

PROJECTbyH. / ZION_STRUCTURED HOODIE JACKET

少し細く立体的なアーム、それはまるでレザージャケットを思わせるフィッティング。何度も着ている内に自分の体の形になり、とても着易くなるでしょう。定番的に展開している”ZION”というモデルはフーデッドデザインのジャケット。楽しみだったのは普通はあまり使われることの無い16.5ozのデニム素材。ズッシリしていて着応えがある。そして分厚い。馴染ませるには少し時間がいりそうだが馴染んで色が落ちていく事を想像すると自然と顔がほころんでいた。今回は裏地が付いており、裾から少し見えるデザインで視覚的に中にシャツを着ている様にも見える。インディゴデニムとは不思議なもので、どれだけ持っていても欲しいと思ってしまう、そんな話をお客様と店頭でしていた。同じように思ってしまう人はきっと、デニムを育てるという行為が好きなのでは無いでしょうか。

詳しく見る

PROJECTbyH. / RADIENT_STANDARD MINIMALIST SHIRT

色というのはとても曖昧で、光の当たり具合で違う色に見える事はないでしょうか。光が無ければ色が無くなり、光があって初めて色が浮かび上がる。このRADIENTは墨を使い手染めされたシャツで所々ムラがあり見る角度や昼夜で印象が変わる、とても奥行きのある墨色。また、手染めの為初めから一点一点染まり方が多少違い着用の仕方や頻度によって数年後の変化(褐色)を楽しめるシャツ。そして削り出しの石のボタン、独創的な設計や縫製仕様。ごくシンプルなシャツに見えるかもしれないが、細かく見ていくと時間が経つのを忘れてしまいそうになる。このシャツは自宅でジッと見つめる事も、実際に着る事も楽しめるでしょう。

詳しく見る

PROJECTbyH.は地球に元から存在する素材だけを使い、ほぼ全ての工程を

PROJECT by Hは地球に元から存在する素材だけを使い、ほぼ全ての工程を自分たちで行っている台湾のブランドです。染色には天然染料を使い、今回はターメリックや墨を使用しています。時期や天候によっても色が微妙に変わるので、同じ物は一つとしてありません。ジャケットやシャツに使われているボタンは石を削り出した物ではじめは外すのも一苦労でしたが、今回は角が丸く削られており、着脱が格段にし易くなりました。定番品も細かい部分に改良が加えられ進化しています。彼らの作る洋服には”人”を感じる事ができます。とても安心感があり、ボロボロになるまで大切に着たいと思わせてくれる、そんな洋服です。生まれてきたものはいつか無に還ります。PROJECT by Hはその循環の中の1つであり、避けることの出来ない運命の中でも大きな力を生み出している様な気がします。

詳しく見る
CLOSE