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PROJECTbyH. / CEDRUS 5-BUTTONS BLAZER

PROJECT by Hは毎回染めが面白い。今までにはインディゴや墨、玉ねぎの皮を使っていた。天然の染料である事と染める季節や天気などにも左右される為、サンプルや生地スワッチで見るのと実際に洋服になったのでは、想像していた色と違う事もある。だからお店に届いて箱から出す時はドキドキではなくワクワクする瞬間だ。今回の新型のスタンドカラージャケットは空気を含んだような柔らかいリネンにターメリックと墨を使って染めている。この色も良い意味で想像を裏切られた色だった。何とも言えない曖昧な色。墨の少し暗い部分もあり、ターメリックの黄色も所々見られる。そしてそれらが合わさってカーキの様にも見える。何色と表現しにくい、とても美しい色だった。きっと同じ色をリクエストしても全く同じ色にはならないでしょう。一点物という訳では無いけれど限りなく一点物に近いジャケットだと思う。着心地は立体的で大胆な設計で心地良く体にフィットする。アームもスッキリしていて上からコートを羽織っても、もたつく事なく着れるので真冬も活躍しそうだ。フロントは裾に向かってカーブしたサックコートを思わせる作りでボタンは石の削り出し、ボタンホールは手縫いで仕上げている。ポケットはフラップ仕様。染めだけではなく、かなり作り込まれていて人の手を感じられるジャケットである。

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CLASS / DURIAN

どう着るのか、どこに着て行こうか。そんな事すら考える必要が無く、とりあえず買ってからどうにかすれば良い。そんな風に思える洋服に出会う事が稀にある。案外着てしまえば何とかなる事が多く、そういった洋服は結局の所気に入っていて、いつまでもクローゼットに並んでいる。CLASSのDURIANは軍物のライナーからのデザインだがこれはライナーではなくアウターだと思う。中にジャケットやニットも十分着れるし、暖かい。リバーシブル仕様で裏っ返すと綺麗な玉虫色のコットンギャバが表にきて、全く違う印象になる。1枚で2倍のジャケットだ。先日お客様が『秋口には背負うジャケットですね。』と仰られていた。その理屈からいくと、1枚で3倍楽しめるジャケットという事になる。楽しみ方はそれぞれ、実際に使ってみて発見できる事も多いでしょう。

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CLASS / MUKU

レザーのパンツには興味があったけど、中々手を出せないでいた。なぜかと言うと、足にフィットする物が多い事と気軽に洗う事が出来ない事がネックだった。そんな中、数年前にCLASSが初めて洋服にウルトラスエードという人工皮革を使った。透湿性に優れて丈夫、そして気軽に洗濯が出来た。さらにデザインも良くてリラックスしたシルエット。自分の中ではこれはもう革命でした。仕事の日も休みの日もよく穿いていて、もう手放せないでしょう。今回のMUKUは表面が銀面のコーティングされていて、さらにクロコダイルの型押しが施されている。でもギラギラしていない、良く見るとわかる程度の型押し。そのバランスが凄く気に入りました。ストンと落ちるストレートなシルエットでウエストはゴムとドローコード仕様。程良くリラックスできるパンツだ。裾を折り返せばスエード面が見え、素材感の差異を視覚的にも楽しめる。レザーパンツに見えてレザーパンツじゃない。家でも外でも場所を選ばず、気楽に穿ける。気楽なのに気分が上がる。それがCLASSです。

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COMOLI / コモリシャツ

労働着(仕事)としての白いシャツ、休日に着る白いシャツ。白いシャツは世の中の人達にとって最も身近な洋服の1つでは無いでしょうか。コモリの定番であるコモリシャツは洗い晒しがよく似合う着ていてとても楽なシャツ。羽織ると体と服の間に程良い空間が出来て、体が優しく包まれる。それはまるで空気を纏っている様に軽く、シルケット加工された柔らかいコットンは素肌にも気持ちが良い。そして不思議と肩の力が抜けて、リラックスできる。でも見た目はちゃんとしたシャツで・・・。そんな空気感がデザインされているからこそ、誰かにとっての定番で有り続ける理由なのでしょう。

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CLASS / BLACK PINE

クラシックな雰囲気のツイードにナイロン糸を織り交ぜた素材、光の当たり具合によって少しキラキラする。ゆったりしたテーラードジャケット??ジャケットではあるけど、コートの様でもある。肩がグッと落ちて、まるで古いヴィンテージのコートを羽織っている様な感覚になる。ゆったりしているから中に色々着る事ができて、どうやって着ようか頭の中をグルグルと掻き立てられる。洋服を前にして一呼吸置いて、そして何度か着ていく内に本当に意味で自分の物になる。それがまた楽しいし、気分が上がる。CLASSとはファッションをファッションとして純粋に楽しめる洋服ではないでしょうか。

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CLASS / JAPANESE DOGWOOD

シンプルなプルオーバーベスト。ジャケットと同素材のツイードで中にダウンが少し入っていて暖かく、サイドのジップを開閉して着脱する。この言葉だけだととても機能的で都会的なベストだと感じるがタンクトップの様なデザインに違和感を感じ、そこが気になって気になって仕方なくなりお店に並べる事にした。クタっとしたシャツでもジャケットの上でも下でも、ボロボロのスウェットでも、何故かバランスが良くて上品に見えた。そしてその違和感がちょっと面白く、何か良いなと思わせてくれる。絵に描いたような平面的な見た目とは裏腹に実はとても使い勝手が良いベストなのだ。そして持っていて良かった、と思える時が来るような気がする。

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well / M.F.E.P TAILORED JACKET

先に紹介したパンツと、同じ生地のジャケット。(生地についてはパンツの記事をご覧ください)こちらは、カーディガンの様にラフに羽織れるジャケットです。カーディガンの作りの様なジャケットという方が正しいのかな?色々と考えすぎると頭の思考が絡まる時がある。その時に深呼吸して頭の中を無にしたら良いと聞いたことがある。でもどこかしらで、あ、冷蔵庫の中の牛乳、賞味期限大丈夫かな?なんて事が頭の中にやってくる。”無”だ、”無”だと再び深呼吸。数秒すると、あ、段ボール捨てなきゃ。とか。頭の中は本当に色々と日常に支配されている。ふと、いや、それで良いのではないか?と思った。カーディガン?ジャケット?何と合わせる?丈はどうだろうか?似合うかな?映画を見に行く時に着る?今度の打ち合わせの時に着る?こんなイメージで着たいなーって。そんな事考えるのが楽しかったりするわけで。それは、自分ごとで。自分が着たい様にあれこれ考えて。このジャケットを自宅に持ち帰った後、そんな楽しみを久々に味わって見るのは良いのではないでしょうか?

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well / FAKE CREASED SLACKS

時々、気を抜きたくなる事がある。職場も自由になってきたけれども、スウェットというわけにもいかない。そんな声を聞く。なんでも良い訳ではない。出来れば気に入った物を身に纏いたい。なぜならその日のテンションが変わるから。テンションが上がりっぱなしというのも疲れるけれど、決して落としたくはない。絶対に。なぜならその日のテンションがやっぱり変わるから。なんとまぁ、ヒトというのは勝手な生き物なのでしょう。さて、このパンツの説明です。サイドに切り替えがなく、センタープリーツの様に縫い目が前にきているので色々と騙される。サイドがすっきり見え、センターに筋が通ると足がすらっと綺麗に見える。それに程よく太いがその”騙し”ですらっと見える。ウエストのバッグがゴムなのも動きやすく良い。そして私は知っている。この手のパンツは頻度高く穿く事を。

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PROJECTbyH. / EDEN_SIDESEAMLESS STRAIGHT CUT DENIM

他には無いデザインと雰囲気が楽しいPROJECT by HのEDEN。初めてデザイナーと会った時に穿いていてどうにも気になって仕方なくなり、今では自分でも週に何回か穿く程好きになった。股上はとても深く大胆なパターン。普通のデニム2本分位は生地を使っている。さらに今回は16.5ozとかなり重たい。初めはハリが強いが馴染むととても綺麗なシルエットになる。非常に濃いインディゴブルーは育て甲斐もあり風も通さないので真冬も問題なく穿けるでしょう。フロントは石の削り出しボタン、トップのみボタンホール仕様でそれ以下はループで留める。前々回は全てボタンホールだったが、あまりの硬さに開け閉めが容易では無かったので、改良されたと推察する。他にも色々あるが、書ききれないので実際に見て楽しんで欲しいパンツだ。見れば見るほど、穿けば穿くほど発見のあるデニムだ。

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Kota Gushiken / Kintsugi Cable Jumper

この柄は金継ぎからインスピレーションを得て出来たそうで、色の切り替えの表情が見事だ。時折、洋服を見て鳥肌が立つことがある。様々な要素(デザイン、生地、作り、コンセプト、そして人….)が混ざってピタッと止まりグサっと胸にきた時に体にゾワゾワっとその現象が起こる気がする。これを初めて見た時も同じ様にゾワゾワっとした。フレンチメリノウールで編まれていてとても柔らかく、とろりとしている。ケーブル柄に突如現れる色の切り替えが大胆に施されているのに、上品に見える。聞くと、これは手編みでしか出来ないそうで施すのは凄い技術がいるらしい。それを語るデザイナーからニッターさんへの敬意と、人となりを感じられるなんとも暖かい気持ちになるニット。色合わせも絶妙でオレンジに焦点を当てた時とベージュ に焦点を当てた時との印象が変わるのが面白い。合わせるパンツや上に羽織る物でその時の気分を表現してみてはどうでしょう。

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PROJECTbyH. / ZION_STRUCTURED HOODIE JACKET

少し細く立体的なアーム、それはまるでレザージャケットを思わせるフィッティング。何度も着ている内に自分の体の形になり、とても着易くなるでしょう。定番的に展開している”ZION”というモデルはフーデッドデザインのジャケット。楽しみだったのは普通はあまり使われることの無い16.5ozのデニム素材。ズッシリしていて着応えがある。そして分厚い。馴染ませるには少し時間がいりそうだが馴染んで色が落ちていく事を想像すると自然と顔がほころんでいた。今回は裏地が付いており、裾から少し見えるデザインで視覚的に中にシャツを着ている様にも見える。インディゴデニムとは不思議なもので、どれだけ持っていても欲しいと思ってしまう、そんな話をお客様と店頭でしていた。同じように思ってしまう人はきっと、デニムを育てるという行為が好きなのでは無いでしょうか。

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PROJECTbyH. / RADIENT_STANDARD MINIMALIST SHIRT

色というのはとても曖昧で、光の当たり具合で違う色に見える事はないでしょうか。光が無ければ色が無くなり、光があって初めて色が浮かび上がる。このRADIENTは墨を使い手染めされたシャツで所々ムラがあり見る角度や昼夜で印象が変わる、とても奥行きのある墨色。また、手染めの為初めから一点一点染まり方が多少違い着用の仕方や頻度によって数年後の変化(褐色)を楽しめるシャツ。そして削り出しの石のボタン、独創的な設計や縫製仕様。ごくシンプルなシャツに見えるかもしれないが、細かく見ていくと時間が経つのを忘れてしまいそうになる。このシャツは自宅でジッと見つめる事も、実際に着る事も楽しめるでしょう。

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