どこか憧れがあったり、引き寄せられる魅力のあるバーバリーのトレンチコート。初めはちょっと背伸びして着ていたとしても、歳を重ねていけば自然と雰囲気に合ってくる。そんなバーバリーとは長い年月付き合えるコートの1つである。80年代のコットンポリ、少しフェードしたネイヴィが印象的なシングルトレンチ。状態も良く、目立ったダメージはない。季節を問わず一年を通せば、長い時間共にできるのではないでしょうか。・・・と文章を書いている途中に完売しました。LILY1ST VINTAGEには本当によくある事で、服が引き寄せる、或いは人が引き寄せているとしか考えられない時が多々あります。
”アーカイブ”とは記録を保存しておく場所のことを言うそうです。(Wikipediaより)ビンテージというのはその様々な記録が洋服に保存されているっ!と私たちは、解釈しました。ある1900年代のコートは細かくお直しされている形跡がある。ある現代人の見立てでは、”この人は幾度も直し自分に合ったジャストなサイズ感を探したのだろうか?”またある現代人の見立てでは”ここに来るまでに何人もの人が着てその度に直しては着てを繰り返したのだろうか?”またある現代人は”この所有者は永く着続ける事により体型の変化と共に直していったのではないだろうか?”お直しされたという記録から、そんなことを勝手に想像し楽しむ。その直された箇所がデザインされているかの様で、面白い。それを現代の洋服と組み合わせてまた次の所有者が新しく記録していく。服は長く楽しむことができる。歴史に名前は残さない人物が未来に残す、愉快な記録保管場所でもあんじゃないだろうか。
最近やっと肌寒くなってきた大阪だけど、電車に乗るまでと家に帰るまでの道のりしか寒さを感じない。キャンプっていう遊びにハマってから忘れていた季節を感じるようになった。寒いから暖かくする。そんな当たり前の事すら忘れてしまいそうになる。季節があるという事の有り難さをいっそう感じる。ニットとは輪を作りながら編み上げていく生地の事を言うそうです。先日Kota Gushikenくんに教わった。ニットならではの柔らかさは冬になると特に心地よい。”編まれている”という”人”を感じることが出来て色んな意味で暖かい。先日も書いたけど、思い出してみて下さい。悴んだ耳とか寒い手で触れたときのコーヒーとか冷たいタイルからの湯船とか。鍋を囲んでる部屋の曇ったガラスとか。冬がやってきました。
思い出してみて下さい。吐く息が白くなり、冷え切った手足、冷たい風が吹いたときの耳。冷えた手を温めてくれるコーヒーや、冷えた浴室から飛び込む湯船。みんなで頬張るおでん。帰り道のラーメン。想像してみてください、起きたてに素肌に着る、カシミアのニットを。カシミヤの中でも最上質と呼ばれる、モンゴル産のカシミヤ糸を贅沢に使われたニット。柔らかく滑らかな極細の糸を贅沢に2本、さらに撚り合わせてできたニットは優雅で優しい肌触りです。色はNIGHT BLUEと名付けられています。seya.の作る色は奥行きがあり力強さと繊細さが垣間みれて幻想的です。本来カシミヤは使用すればするほどに育ち、フワっと心地よさが増す素材です。是非、家でも外でも気に入ったアイテムと共に過ごしてみて下さい。体の芯まで心地よくしてくれるそんな暖かいニットです。
Kota Gushikenくんの書くコンセプトがとても好きなのでそのまま載せさせてもらってます。←こちらを是非読んでください。さてこのニットはゴードン・マッタ=クラークというアーティストの作品で、ビルが突然丸くくりぬかれているのがある。それをニットの編み地で解釈しデザインされたニット。見慣れた風景が突然変わる感じが、ユニークに表現されている。前から見るのと横から(しかも左右どちらからも!)見るのでは違う見え方をするニット。手編みしか出来ない技術で、糸の柔らかさが感じれる色々な意味で暖かいニットです。以前買ってくれたお客様に見てもらった時、おぉ!って言った。目をキラキラさせて、私たちまで、それはそれは幸せで嬉しくなった。入荷してすぐにこちらでご紹介する前に完売してしまい、再度お願いして作ってもらいました。ということで、ソックスのタイミングでご紹介できました。
ひょんな事というのは意外と後になって人生で大きな事になったりする。まず、私たちはソックスが大好きで、2人合わせるとソックスの引き出しが5段程ある。どれもこれも愛おしい。ひょんな事からソックスを作る工場を教えてもらった。2020年誰も想像していなかった状況になった。少し月日は流れてこの状況にも慣れてきたけど、何だかウフフッとかプププッと笑った後にくるちょっとワクワクする感じが欲しかった。初めて見た時から毎回変わらずKota Gushikenくんのコレクションは気持ちが良くてワクワクする。あったかい気持ちになるし、どれも愛おしい。“そうだ、Kota Gushikenとソックスを作ろう。”そんなひょんな事からひょんな事ではなくなり、ソックス作りは始まった。”やっぱり最初はMona sanでしょ。”という事でモチーフもすんなり決まり、靴とパンツの間からチラリと覗くMona Socksは完成しました。Monaさんの髪の糸は他とは違ってモケモケっとなっていたり、ソックスという小さな世界ですが、細かい表現がされています。色目はブラックとホワイトとベージュ。Kota Gushikenくんの色の組み合わせが本当に可愛い。で、チラッとMonaさんが覗くとニコってなる。楽しいソックスです。
ひょんな事というのは意外と後になって人生で大きな事になったりする。まず、私たちはソックスが大好きで、2人合わせるとソックスの引き出しが5段程ある。どれもこれも愛おしい。
物が入れば膨らみ、入っていない時には折り畳めてスッキリ。沢山入りカバンの中がより使い易くなるポーチ。モバイルバッテリーやコードやイヤホン、クリームに目薬、胃薬などなど、必要で細かい物が沢山あります。それらをひとまとめ出来れば探す手間も省けて便利。通帳もスッポリ入るので、そんな使い方も良いかもしれません。マチを開けば自立し、出し入れもし易い。レザーはRetual、ポルトガルのベジタブルタンニン鞣し、ホースレザーのリバース。繊維が緻密なので、厚みがなくても丈夫。しなやかで触るとオイルがたっぷりなのがわかる。経年変化も期待できるレザーです。
ズボンのポケットに入れる場合にも、鞄のポケットに入れておく場合にも財布自体がコンパクトだとズボンも鞄も選ばずに使える。折財布を出来るだけ小さく、と考えられたモデルのラウンドジップ折財布S。手に収まるほどのサイズ感で、カード入れは3箇所、6枚は無理なく入れれます。小銭入れは大きく開くので、全体が見えて出し入れがとてもし易い。お札は片側が開くので、引っ掛からずストレスがない。本来なら小さくすればする程、実用面を犠牲にする部分が出てくるけれど、そこをカバー出来るのがTochcaです。使っている革はエメ(リバース)。元々の傷やトラのある革ですが、使い込めば深みが増し艶がどんどん増していく、そんな変化を日々感じられるのも楽しみの一つ。修理もずっとお受け出来ますので、長く使い続ける事が出来ます。
スウェット。着ていてリラックスの出来る洋服。シャツやロンT、ニットと共に素材によっては季節を問わず着ています。今年は特にスウェットが着たい気分だったので、様々な素材のスウェットをご用意しました。コットンの裏毛、シルバーフォックスの入ったアシンメトリーデザイン、super120’sのウール、ウォッシャブルシルク。見た目は似ているかもしれないけれど、それぞれ違った良さのある全くの別物で試着された方々は自然と笑みがこぼれていました。色んな場面でも着れて、汚れたら気軽に洗濯が出来て、気分の上がるもの、そして長く着れば着る程にどんどん良くなっていく。そんなスウェットを選びました。日によっては1枚で着れる日が多くなってきました。INSIDE MY GLASS DOORSのとっておきのスウェット、是非お楽しみ下さい。
『生の魚を見ても、お美味しいとまでは想像できない。』と言った人がいた。例えばシェフが調理し、それはアートの様に美しく盛り付けられ、自分の前に配された瞬間に何かが弾け、初めて五感が覚醒される。このシャツはそんな感じだ。このツイードの糸を見ただけではきっと誰も想像できない。想像できたのは、Omar Afridiの2人だけ。手織りの様なウールのドビーツイードと乾いた質感が良いウールナイロンの異素材をパネル状に組み合わせたスモックシャツ。袖口がフリンジになっているので、シャツだけどアウター感覚でも着れる。もう出された瞬間から脳内はその後の事を想像する、彼らが調理をすると洋服はここまで美味しくなるのだ。