daisuke tanabeのパーカにSpomenikのパンツ、暖かかったので、上からLILY1ST VINTAGEの古いフランスのリネンコートを羽織る。およそ100年前のコート。加工には出来ない、時間を帯びてきたコートの雰囲気は他には変え難いものがある。デッドストックだったので、自分で経年変化を楽しめるのも嬉しい。またこういうのが見つかると良いなと思う。
タック&クリース。タックを利用してそのままクリースを形成したストンと真っ直ぐなシルエット。ドレスパンツにも見えるけどウエストはゴムと紐というアンバランスさがバランスを維持しているような気がするパンツ。生地は春の風が心地よく感じられそうなウールトロピカル。とても細い糸(スーパー140)の平織りでクラシックなチェック柄。細い糸の織物の為、表面はとても滑らかで涼しい。その特有の滑らかさがドレープを生み、風を余計に心地よく感じさせてくれる。
去年夏のほぼ毎日をNishimakiのサンダルで過ごしてみました。伸びることを考慮して採寸した数値よりも少し小さめに作られているので、初めはビックリするほどフィットしていました。数日経つと革が馴染み柔らかくなり歩きやすくなりました。本当にサンダルとは思えないほど歩ける。どこまでも歩ける。まるで素足で歩いているような感覚でした。
スラっとしていて少しばかり足が長く見えるような気がして、ワークパンツの動きやすさもあって。という事は穿く頻度が高くなるのではないかと思っている。生地が変わることも多く、その度にリピートされる人もチラホラとおられるコモリの隠れた名品パンツ。コットンがメイン、ナイロンで丈夫さをプラスしてウールで素材感を出す。ライトウェイトで軽い穿き心地。春の日差しが心地よく感じます。
甘く織られているウールと和紙。少しシャリっとしてドライタッチ。少々湿度が高くなってもこれなら、と。ウールは体の湿度を調整してくれる天然繊維。体温が上がると外に出してくれて涼しくなり、寒いと体の水分が繊維の間に収まり保温する。そんなすごい機能が自然のものにはあって、どれだけ技術が進歩しても自然に勝るものはないのかもしれない。ジップは経年変化のあるWALDESのゴールド。ジップの重みで生地が少しフニャッとしているのも小慣れた雰囲気に見える。ジャケットだけどカーディガンみたいに気楽に羽織れる。真夏もカバンの中に入れておこうと思う。
しっかりと油分が入り、しなやかで艶のあるシープレザー。それは見るだけでも上質さが伝わってきて、その素材に負けない細やかなディテール。ジップ、馬具で使われるようなDカン、スナップボタン、シルエットに変化を付けられる裾のドローコード。無機質さとレザー。沢山の要素がありながらもごちゃごちゃにならないバランス。ちょうどパッと羽織れる軽くて茶色いレザージャケットが欲しかった事もあり、お店に招き入れることにした。
今日は定休日だけど東京へ展示会へ向かう。The crooked TailorとCOMOLIとそのみつの秋冬を見に行く。久しぶりに雨模様。外を歩くのでレインシューズを履いて行ったけど、滑ってこけた。大人になってから転倒した記憶がない。弁慶を強く打って血が出た。痛いよりも恥ずかしい方がこういう時は上回る。きみえは僕が本気で転んだ所を初めて見たらしく、ちょっと笑っている。時間が経つと腰が痛くなった。
このパンツなしでは考えられない。長年使っているといつの間にかそう思うようになっていた。ウエストがゴムで快適な事。ウルトラスエードの扱いやすさ。汗を吸って通気性もあり、洗濯機で気軽に洗える。10年前のパンツを見ても劣化をほぼ感じない。そしてゆったりとしたシルエット。個人的には良い所しかないと思っている。唯一あるとすれば火に弱いくらいしか思い浮かばない。墨の揺らぎ、その一瞬を捉える。決して狙う事ができない、そこが墨流しの面白いところだ。今回はその墨流しをイメージしたプリント。遠目に見ると迷彩のような、古びたヨーロッパのワークパンツのような。その独特な雰囲気が面白いと思った。
白いシャツの季節。気分がパッと明るくなる白。涼しげに見える白。2PLYの糸で作られた手織りのカディは人の手が感じられる。前回の生地よりも一段と薄く、より涼しく、より馴染みやすいシャツ。汗っかきの僕はどうしても乾きにくい生地だと敬遠してしまうけど、カディは真夏でも気にする事なく着れる。洗う度に柔らかくなる。そして着心地がどんどん良くなっていく。暑いのは苦手だけど、どうせなら少しでもその苦手を楽しみたい。このシャツにはその適性がある。
デニムパンツ。ある意味すでに完成されているものであり、それを目指して作られているものがほとんどで。それはそれで素晴らしいし、昔から、今でもデニムパンツは大好きだ。オマールのこのデニムはその着地点が異なっている。そもそもそこを狙っている訳でもない。だからこそ新鮮に感じ、魅力的に見えたのかもしれない。バギーシルエット。顔料による製品染め。ワークウェアのようなネイヴィ。所々ムラがある。使い古されたような雰囲気。良いパンツだなと思った。
daisuke tanbeのパーカにSpomenikのパンツ。オマールのアトリエコートを羽織る。少しずつ暖かくなってきていて春コートが心地よい。この穏やかな気候が長く続けば良いのになと思う。とは言えお店は底冷えするのでまだまだストーブは付けないと寒い。今日は、昨日悩んで帰られたYさんが来てくれたり、Yくんがコモリを見に来てくれたり、Nさんが春物を見に来てくれて、名古屋から久しぶりにSさんがクルーキットを見に来てくれたり・・・など忙しい1日だった。名古屋のSさんはよく大阪には来られるそうだが、いつもクルーキットの入荷のタイミングで来れずに悶々としていたそう。ほとんど在庫はなかったけどジャケットとシャツを見てもらう事ができた。初めて袖を通したそうで、あまりの着心地の良さに唸っていた。僕も初めて着た時はそうだったなぁと思い出す。クルーキットは何かに左右される事なく、全てにおいて貫いている。いつも前シーズン以上の世界を僕たちに示してくれる。そんな洋服を並べることが出来て、来られるお客さんたちに喜んでもらえるのは本当に嬉しい事だと感じている。
どちらかというと、着込んでいくとシワが入り毛羽だったり色褪せたりクタっとなる様が好きだったりする。今回のOMAR AFRIDIのシャツはリネンとラミーのハウンドトゥース柄(千鳥格子)。柔らかいリネンの吸水性と速乾、繊維が太いラミーの丈夫さの良い所が組み合わさった素材。モッチリしていますね、と試着した方は言われていた。きっと柔らかさと張りが混ざったような昔のリネンのような風合いになると想像する。丈が短めで身幅が広め。バランスがとりやすく、さまざまな素材のパンツや太いパンツとも相性が良い。だんだんと自分に馴染むので合わせるのが楽しくなる、楽しめるので、楽しみましょ。