1980年代ー90年代のイタリアのダブルフェイスコート。 大胆なAラインシルエットのパターンで、着た際の緩やかで美しいドレープが特徴的。テー ラー顔負けの美しい仕立てで独特の肩つけが丸みのある肩線、現代性を生んでいます。”胸の大きなシミは美しいものではありませんが、前着用者のトラブル、ちょっとした物語性を想像できる面白いフックになる可能性を考慮したご提案です。”と伝えられた。時々シミや傷など本来では良しとしないものが時に何かを考えさせられたり、柄に見えたり、これもよいのではないか?と思えてくる不思議なものがある。そういう提案の仕方が凝り固まってしまった思想をぐにゃぐにゃに緩めてくれるのがLILY1ST VINTAGEだなと思う。無地を前にした時に裾から見えるチェックがとても綺麗で好きな箇所です。今きている上からパサっと羽織る。冬はセーターにストールなどで色合わせを楽しめる1着です。
1960年代ー70年代のイタリアのモヘア混テーラードジャ ケット。ビスポークと推測されます。かすり織りのような質感、トニック生地のような光沢感、 両方の性質を持つ大変珍しい生地が採用されてい ます。トニック生地の通常補色関係にある色の糸2色 を使って織られることで玉虫色を作っていきますが、 本品の補色ではなくある程度のコントラストが強い2 色黒×茶色の糸を使って織られており、独特の「マッ トな光沢感」が実現されています。生地の希少性に 加えて、カラーレスデザインが採用されているのはおそらく当時のオーダー主独自の美意識が反映されて いるもの。首元シンプルなので中に着る服で襟を強調させてもよいだろうし、アクセサリーで遊んでもよい。
リトゥンのTen Button Shirtsにdaisuke tanabeのブラックデニム。PETROSOLAUMのコネクトダービーを履く。6−7年ぶりかもしれない。オープンしたての頃に来てくれていたSさんと甥っ子のTくんが久しぶりにきてくれた。『めちゃくちゃ久しぶりですよね?』というと『覚えてるかなぁー?って言ってたんですよ。なかなか来れずにすいません。』きみえともたまにどうしてるかなぁ?と話をすることがあったので、久しぶりに来てくれて嬉しかった。Tくんはアパレルなので、近況を聞く。共通の知り合いがいたり、同じ業界ってこともあるけど狭い世界だ。『服を好きになったのは叔父の影響です。』と言われていた。こんな関係性って何だか良いなと思った。
来春入荷が決まったお試し中のシャツにクルーキットのデニム、そのみつ(10ピース)を履く。今日は岐阜からお兄さんの結婚式で大阪に来られていた19歳の男性とお父さんが初めて来店。インスタやウェブを見てくれているらしく、来たかったとの事。そうやって来てくれるのは本当に嬉しい。地下もご案内して、岐阜から来たこととか色々と話を聞く。CLASSも知っているそうで、名古屋で堀切さんにも会った事があるそう。10代でそんな洋服好きな人を見ると嬉しくなる。自分もそうだったからだ。突然『そのみつを履いてみたいです。』と。ボタンブーツ、ボタンシューズ、レインシューズを試してみる。足を入れるとおぉ!っとなる。『今まで履いたことのない感覚です。』僕も初めて履いた時はおぉぉ!っとなった。本当に歩き易い靴は足を入れると痛みはなく、フィット感が心地良い。散々履いてきた僕は自信を持って勧められる靴だ。『成人式でも履きたいんです。』と言われていた。お父さんはその間、トーチカのベルトのバックルを物色されていた。
オリバーのアンティークリネンシャツの中に白い古着のTシャツ。イギリス軍のパンツを穿く。靴はそのみつのボタンシューズ。今日はオープンを二時間遅らせる事にした。北加賀屋で行われるDESIGN EASTに行くためだ。週末だし、どうしようか悩んだけど、もう会社員でもないし、自由に決めたら良いか!と思い柳原さんと原田さんにお誘い頂いていたので行くことにした。初めて降りる北加賀屋。多分行きそうな人に付いて行くとすぐに建物が見えてきた。中に入ると柳原さんがいたので手を振る。めちゃくちゃ広いしでかい。これは時間が足りないなーと思いながら受付を済まし、4階から見ていくことにする。2階に上がると原田さんに会う。久しぶりにしのちゃんと小村くんにも会えた。少し話をして4階へ上がる。mame kurogouchiの展示。がみちゃんにも久しぶりにお会いできた。広い空間の中に大きな綺麗な生地がドーンと展示してあった。圧巻。風に揺れる様がとても美しかった。今までの生地も見れるようになっていた。3階に降りるとまた原田さんに会う。展示の説明をしてくれる。イタリアのデザイナーEnzo Mariさんの講演にインスパイアされ構成した展示らしい。とても強い言葉が並んでいて僕もきみえも刺激を受ける。ドリンクが買える所にははるかちゃんがいた。ワインを飲む。トークショーが始まりそうだったので一階に降りて何か食べようという事になる。そしたら久しぶりに山田さんにもお会いする。挨拶をしてご飯を食べに行く。色々あったけどタコスを買う。柳原さんがおすすめと言っていた薪火野さんのパンを大人買いする。あとで柳原さんにクッキーが1番おすすめ!とまた言われたので、買いに行くと売り切れていた。原田さんにおすすめされたアイスも食べる。美味しくていつの間にかなくなっていてきみえに怒られる。一旦2階に戻りしのちゃんと小村くんのブースを覗く。エコバッグを買う。忙しそうだったので、じゃあまた!と挨拶をして降りる。北海道の熟成昆布を買う。中学からの友人にもばったり会う。ゆっくりしたいけど、そろそろ時間が迫る。デザインのプロが集まるとすごいなぁと思った。
きっとこのシャツのようなコートは、「なんで今思い出したんだろう?」と思うくらい、不意に記憶によみがえる存在になるのだろう。表地はパンツと同じLYLIA社のSHARKSKINでしっかりとハリがあり裏地はとても暖かそうな生地で、ジャケットの上にシャツ、シャツの上にシャツ。羽織ったりボタンを留めたり、合わせ方ひとつで印象も気分も変わっていく。永遠に読み終わらない小説のように、何度でも新しい表情を見せてくれる存在。誰かにとって、そんな一着になればと思う。この写真を撮る前、試着しながらあれこれ組み合わせを考える時間が本当に楽しかった。その楽しさは、きっと私たちだけの楽しさではないはず。
コットンジャージニータックパンツと同じヘヴィ天竺で作られたG8デザインのジャケット。総裏なのでアウターとしての役割もしっかり果たし空気を含んだような少し丸みを帯びたシルエットです。どこに行くにもサッと羽織れる気軽さがあります。着用と洗濯によって少しずつ色落ちしていきます。経年変化も存分に楽しめるコットンジャージG8ジャケット。
膝にタックを加え、ミリタリーパンツの要素をデザインに落とし込んでいます。ドライな空紡糸で折り上げたジャージー。スウェットパンツのようなニュアンスですが、そのタックが入ることでラフになり過ぎない気がして良いなと思いました。自宅でも外出先でも、穿き心地が良い軍パンです。少し洗いを掛けて褐色させてあります。初めから少し小慣れた雰囲気で着用でき、穿き込んだ先が少し浮かぶようです。
BLACKBIRDのTシャツとOLUBIYI THOMASのパンツ。そのみつのボタンブーツを履く。オルビィ再開して欲しいな。生地が分厚いので暑かった。今日は来店数が多かった。火曜日フラっと来てくれたオーストラリアの人もまた来てくれて、購入してくれた。もうすぐフランスに行くSさんは少し暖かいものを探しに来てくれた。この前頂いたいくらの醤油漬けのお礼を言う。初めて来られた男性は『ここ数年、良い洋服を買ってなくて。そろそろ良いのが欲しいなぁと思ってきました。』とCOMOLIを見にきてくれた。お目当てはベルテッドパンツであまりワイドは穿いたことがないらしい。それでも穿いてみたいと思わせるのはCOMOLIだからなのか。僕自身はワイドパンツばかり穿くので、できる限り良さを伝えた。パンツが太いと案外バランスが取りやすいし、華奢に見えない。試着してもらうと、初めの方は余っている生地の部分を触ったり広げたりしている。見慣れないのか何度も何度も鏡を見る。お話しながら数分してニコニコしながら『慣れてきました!』と。久しぶりのお買い物がとても楽しそうに見えた。
LILY1ST VINTAGE(リリィファーストヴィンテージ)は10年以上前に始まった取り組みです。洋服を作るのではなく、洋服を選ぶ事を掲げています。当時現代の洋服と古い洋服の境界線を取っ払いたいと思っていた時にLILY1ST VINTAGEの志摩さんに出会いました。お互い想いをぶつけ合い、形になったLILY1ST VINTAGE。約一年ぶりの入荷です。今回はイタリアの各地を足で探し回り、集めて来て下さいました。