1930-40年代アメリカのマッキーノコートです。大きなショールカラー、ダブルブレスト、当時寒冷地でのアウトドア、スポーツ向けのウェアとして製作された1着。マッキーノコートはミドル丈の物が一般的ですが珍しいロング丈。すっきりとしたシルエットでアメリカというよりはイギリスの雰囲気が残っている気がします。ムートンライナーが付いていた事を考えるとかなり細身の人向けに作られたのかもしれません。現代の定番的なチョコレートカラーは日々のコーディネートに取り入れ易く、自然と馴染んでくれると思います。
ミリタリーやワークウェア、これだけの時が経っていても未だ見ぬ洋服がたくさんある。そんな洋服に出会える事はとても貴重な体験でもあり、誰とも被らない洋服を纏えるという楽しみもあります。1930-40年代イギリスのロイヤルアーミー、長距離砂漠挺身隊(Long Range Desert Group:LRDG)のためのキャンバスコート。LRDGは第二次世界大戦期においてイギリス陸軍の偵察・襲撃部隊で当時超少数の兵士による部隊であったことから現存する個体が非常に少なく、このコートは歴史的にも大変貴重な1着。重量感、UKならではの丁寧な作り、程よく柔らかくなっている生地やレザーのストラップなどヴィンテージでしか味わえないコート。
袖を通すと仕立てと生地の良さにゾクゾクする。ごく稀にそんな洋服に出会うことがある・・・。ラペルにはムートンボアが付いておらず、さらにはリネンキャンバス素材という大変珍しい個体でもある1940年代フランスのカナディアンジャケット。当時の富裕層向けのウェアとしてテーラーによる仕立てと推測される立体的なカットは現代ではとても上品。そして再現が難しいほどの強撚糸で高密度。これだけ時間が経っているにも関わらず硬く着応えがあり、天然素材だからこその経年変化を楽しんでいけるジャケットだ。
イタリア、ミラノの蚤の市で古い用品店の倒産品が放出されていたそうで、その中から選び抜かれたボタンダウンの半袖シャツ。1980年代のイタリアのレーベルで当時の富裕層向けのリゾートウェアと思われます。ハイブランドでもありそうなフラワーモチーフに柔らかく心地の良い素材。秋の洋服とも相性の良さそうな色。あまり見かける事のない面白いバランスの洋服だと感じました。
イタリア、ミラノの蚤の市で古い用品店の倒産品が放出されていたそうで、その中から選び抜かれた半袖ポロ。1980年代のイタリアのレーベルで当時の富裕層向けのリゾートウェアと思われます。毒々しいフラワーモチーフにサラッとしていて心地の良い、細番手の糸で織られた天竺。秋の洋服とも相性の良さそうな色。あまり見かける事のない面白いバランスの洋服だと感じました。
重くなったら肩に掛けて、電車に乗る時は短い持ち手に持ち替えて。その短い持ち手にはロープが使われていて、革で包み手縫いで仕上げている。持ち味も良く、屈強さが伝わってきてとても魅力的なデザインだが、それは職人泣かせだと聞いた。入口は大きく、荷物の出し入れや整理がしやすい。中のポケットはスナップボタンで取り外し可能でポーチのようにも使え、財布とスマホを入れて、それだけ持ってランチに行くのはとても快適だった。革は絶対的に信頼している定番のエメ(リバース)。少しの傷なら乾拭きだけで復元する日常使いにはぴったりな革。使い込んでいくと美しい艶としなやかさが現れ、毎日持ちたくなる鞄です。
最近、なんの前情報もなくある音楽を買いました。それはジャズでもあり、民族的でもあり、カントリーでもありクラシカルな側面があって。これにはこれが合う!そんな固定概念を崩される感覚になりました。今回のLILY1ST VINTAGEはまさにそんなアルバムの様な感じで、リゾート着がありミリタリーやワークもある。チグハグに見えるようで、混ざり合う面白さを楽しんで頂けると思います。
飲みの席でよくものを無くす、という話をよく聞く。このくらいコンパクトならそのまま掛けていても邪魔にはならず、アクセサリーとか時計とか外したくなったら入れておく。スマホやお財布も。そうすれば無くすリスクは軽減されそうだ。フランスの上品な趣のシボ革。紐はパラシュートに使われるものなので耐久性は問題ない。何よりシボ革と紐がすごく合っていて、この配色も素晴らしい。まるでポケットの様に使える巾着ポシェット。
『造形?何だか形が気になって仕方ないです。そしてこのヌルっとした感じが良いですね。』実際にご覧頂いたお客様の言葉ですが、お店にずっといる僕も何度も見てしまい、何度も手にとっている。段々と気になって気になって仕方なくなってくる、そんな感じです。(革についてはこちらをご覧下さい。)立体的な四角い革を掛けているように見える小さなショルダーバッグ。体の面にriri ZIPのファスナーの付いた口があり一見やりにくそうに見えたが、思いの外口が大きく開くので出し入れがとてもし易かった。使っていくとよく擦れる部分は少しずつ茶色が出てきて黒と茶色のコントラストが生まれる。スマホとお財布、ハンカチにメガネケースが丁度入るくらい。お店では『飲みに行く時に良いですね。』なんて話をしていた。