INSIDE MY GLASS DOORS
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TRADITION (Sears) / Stellaris Chronograph Ref.7723 (sold)

1960年代のシアーズのプライベートブランド(以下PB)であるTraditionの2レジスタークロノグラフ。ホワイトダイアルにブラックのインダイアルを備えた通称”パンダダイアル”と呼ばれるデザインの1本です。特に目立つ装飾こそありませんが堅牢なスクリューバック仕様でエッジの効いた無骨なケースラインはシンプルながら力強さも感じさせます。搭載するValjoux7730は傑作クロノグラフムーブメントを数多く生み出したVenus社のCal.188の流れを汲むムーブメントで、近代的なカム式クロノグラフの先駆けともいえるムーブメントです。近年は日本でも小売店や卸業者が企画・開発し販売するPBはとても身近なものになりましたが、小売業が早くから発展していた欧米ではより歴史も長く、古くは1844年にイギリスのロッチデールで設立された「ロッチデール公正開拓者組合」まで遡り、質の良い生活必需品を適切な価格で提供するという目的で独自に仕入れた商品に固有の名称を付けて販売していたのが始まりだという。シアーズも1900年代初めにはPBを導入しておりUSのヴィンテージウェアが好きな方は「Hercules」や「Pilgrim」といったシアーズのPBを目にしたことがあるかもしれません。このTraditionもシアーズのPBのひとつで時計や衣類、カトラリーといったアイテムを展開していたようです。ダイアル下部にある「STELLARIS」というのもPBのひとつのようでこちらは腕時計を中心に展開しており、中にはSeikoが製造した手巻きや電磁テンプムーブメントのモデルも存在しているのですが、PBごとの商品ラインナップがどのようにカテゴライズされていたのかははっきりとはわからず、このTraditionクロノグラフもどうしてSTELLARISとのダブルネームとなっているのかは不明です。ブランドがどうであれ非常に完成されたデザインで美しい時計ではありますが、より魅力を引き立てるエピソードとしてこのモデルはクロノグラフをはじめとするスポーツウォッチの名門として知られるHeuer(現Tag Heuer)によって製造されたのではないかと言われていることがあります。シアーズがPBとして販売していた時計は様々なメーカーによって委託製造され、その委託先は先述のSeiko以外にもSicura(Breitlingの前身)やHeuerなどがあったとされています。特にHeuerとの関係は強く「ALLSTATE」という自動車関連用品を扱うPBではHeuer製とされるダッシュボードタイマーがあったり、70年代に入り時計市場を席捲していたクオーツ時計に対抗すべくより安価で若い世代へとアピールできるモデルとして開発されたEasy RiderというクロノグラフがSears銘で販売されたりもしていました。こういった経緯もこのモデルがHeuerによって製造されたと言われる理由のひとつですが、さらに6時側ケースサイドに刻印されている『7723』という番号を調べてみると同じ7723というリファレンスナンバーでケースやダイアルなどのデザインや搭載するムーブメントも全く同じモデルがHeuerに存在するのです。こういったHeuerブランドの時計と全く同じデザインのモデルがZodiacやDugena、Clebarなどのメーカーに存在することが知られており、特に欧米ではヴィンテージウォッチのひとつのジャンルとして熱心なコレクターがいるほどの人気があります。明確な資料が無いためあくまで「このような一説がある」と言うに留めますが、かつて一時代を築いた今は無きアメリカの老舗百貨店にこのような時計が並んでいたのだという興味深い歴史性は間違いなくこの時計の大きな魅力でしょう。

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Omar Afridi / COCOON COAT (sold)

丸みを帯びたコクーンシルエット。5PKT TROUSERSと同素材でずっしり重量があるが、羽織るとその重たさをあまり感じないコート。深いネイビーに真っ白なボタンが映え、一つだけブルーが効いている。良いコート(自分にとって)は羽織った瞬間に体が反応してしまうというか、理解をしてしまう。これだ!と。実際にご購入されたお客様は試着時には『これはマズイ。』という心の声が聞こえてきそうな顔をされていた。しっくりくると脱ごうとしない。そんな出会いは貴重だ。

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Omar Afridi オマール アフリディ / DOUBLE BREASTED JACKET (sold)

ダブルから少しずれた様なフロント、丸襟。それは少しミリタリーの香りがして、ちょっと可愛らしさもあって。さらに仕立てが素晴らしく、肩がしっかりと収まり背筋が伸びるような着心地。そしてCHINATI TROUSERSと同素材のコーデュロイは品がある。そんな色々な要素が混ざり合って面白く、着方や着る人によって印象の変わるジャケット。

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DOUBLE BREASTED JACKET

長く使うこと

もう10年くらいでしょうか。お客様に長くお使い頂いているそのみつの靴。オールソール交換は2回しました。革は柔らかくなりサンティアゴ特有の良い艶が出ていました。オンオフどちらも履いているそうで、きっとご自身の足に完全に馴染み、足の一部になった様な感覚になっているのではないでしょうか。綺麗に履き込まれた靴を見ていると、革靴はやっぱり良いなぁと思います。年齢を重ねると共に革靴も育っていくのです。

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情報交換

挨拶が変わった。「ちょっと寒くなってきましたね」に。(冬、ようこそです!)こんにちは。”もうひとり”です。(詳細は前の記事を)YINDIGOさんからニットが届いた。『お待たせしました!!肌寒い季節到来….お客さまともどもご一緒に暖かくお過ごしになられます様〜に♪ENJOY!!』と書かれた手紙と一緒に。手紙はいいなー。会いたいなーとすごく嬉しくなる。さて、昨日の話です。

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今週の一階は。

ラジオからコテコテの大阪弁で天気予報が流れてくる。今週水曜日から真冬になるらしい。確かにニットは普通に着れるようになってきた。街を見渡すとコートを着ている人が多い。やっと!という思いと、あのキーンとした寒さに果たして耐えられるのだろうか、という不安が頭をよぎるが準備は万全に越したことはない。

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The crooked Tailor ザ クルーキット テーラー / QUILT HAT (sold)

帽子。僕はアクセサリー感覚で使う事が多い。指輪やバングル、時計を選ぶのと同じように。ある程度バリエーションがあると服の色との組み合わせを考えたりするのも楽しい。お店では帽子のブランドを探し続けていたが、クルーキットテーラーが作ってくれる様になってからは探すことは無くなった。なぜなら彼の作る帽子が本当に素晴らしいからだ。店頭で説明すると『ここまで拘らなくても良いんじゃない?』とお客様達は揃っては仰られる。確かに見た目にはそこまで変わらないかもしれない。でもきっとこうじゃなきゃクルーキットテーラーではなくなってしまう。ここまでやり切っているからこそのクルーキットテーラーだ。

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The crooked Tailor ザ クルーキット テーラー / QUILT HAT (sold)

本を読むための

祝日だと言うのに雨がシトシト(時々ザーザー)と降る、大阪です。昨日に比べるとグッと気温が下がり、念願のコートまではいかなくても、ニットは躊躇なく着れる。実際、ご来店下さったお客様もニットを着ておられたり見る方が多い。秋も終わりに向かっている気がする。さて、こんにちは。”もうひとり”です。(詳細は前の記事へ)雨でしたが、お客様が順番に来てくださる。うれしい。

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お知らせ

明日は祝日の為オープンします。代わりに木曜日がお休みです。

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Malloch’s / KELSO SHAGGY

スコットランドのJC Rennie社が紡いだ3-plyのスーパーソフトシェットランドラムズウール。シェットランドウールとはシェットランド島のシェットランドシープの毛の事で、寒い地域なので防寒性や防風性が非常に高い。英国羊毛は固くチクチクするのが宿命みたいな所があるが、この生地はとても柔らかくチクチクはあまり感じない。より日本人にも向いていると思った。タイト過ぎず大き過ぎず、シームレスなので動き易い。昔見た穴が空くほどボロボロになったシャギードッグセーターのその佇まいが何とも格好良くて、そんな風に着たくて、探し見つけたイギリスのMalloch’s。

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KELSO SHAGGY
¥ 28,600 (tax in)

財布のころもがえ

今年は秋が長い。ここ大阪はまだ冬らしさも経験していない。今日も20度ほどの気温があったそうだ。だから衣替えする時期を見失っている。こんにちは。店主と”もうひとり”でこのINSIDE MY GLASS DOORSを切り盛りしているのですが、その”もうひとり”です。(詳細は前回の記事へ)

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INIS MEAIN / HERRINGBONE HOODIE

タートルネックやモックネックの様に使えるニットのフーディがあったらと考えていた所、INIS MEAINの新作で丁度良いものを発見。暖かくて気持ちの良いメリノウール100%だった事とインナーといっても薄すぎない所が決め手となった。シャツやジャケットの下に着れる厚み、程良くフィットする大きさ。さらに一枚でも着用できるのが良い。鮮やかな色は差し色としても、ヘリンボーンの織り柄も綺麗だ。どこへでも着ていけそうなこの気楽な雰囲気は目的に合わせて使える洋服になれると思う。どんな時でも着心地が良いと気分が良い。

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HERRINGBONE HOODIE
¥ 49,500 (tax in)
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