デニムパンツと同じ13.5oz(明るい方)と14ozを組み合わせ、そして玉ねぎの皮とお茶でオーバーダイしたデニムジャケット、”QUENTIN”。腕周りがすっきりとしていて初めはレザーのライダースに袖を通したかの様なフィット感だが可動域の広い設計なので、思いの外動き易い。馴染むと体によりフィットする。良いシワも入るだろうし、今のデニムのコントラストがどんな風に変化するのか、着る楽しみのあるジャケットだ。お客様が『PROJECTbyH.はなぜか長く着るような気がします。』と仰られていて、考えてみると確かに長く着ている。それはきっと替えの利かない、ある意味唯一無二の物作りをしているからではないでしょうか。
コモリの定番であるコモリシャツは洗い晒しがよく似合う着ていてとても楽なシャツ。羽織ると体と服の間に程良い空間が出来て、体が優しく包まれる。それはまるで空気を纏っている様に軽く、シルケット加工された柔らかいコットンは素肌にも気持ちが良い。そして不思議と肩の力が抜けて、リラックスできる。でも見た目はちゃんとしたシャツで・・・。そんな空気感がデザインされているからこそ、誰かにとっての定番で有り続ける理由なのでしょう。
カーディガンの様な使い心地で、ジャケットよりも気楽に羽織れる。あると便利なのがニットジャケット。OLIVERという形のジャケットはシンプルな3つボタンジャケット。(作りはシンプルではない)生地はウール天竺のニットで柔らかいけどしっかりした素材を使っている。袖を通すとニット特有のストレッチのような伸縮性があり、とても快適。そしてウールの暖かさをじんわりと感じる。中に着込める余裕はあるので、アウターとしても着れそうだ。バスクシャツにデニムと。この普通の感じが今は新鮮に感じた。寒くなるのが待ち遠しい。
新しいデニム(濃紺)を見ると穿きたくなる。それはやはりインディゴブルーに惹かれるからなのだろうか。デニムパンツといえば大体デザインは決まっていて、そこから抜け出す事ができないでいる。それをいとも簡単に突き抜けて、純粋に洋服を楽しませてくれるのがPROJECTbyH.。春夏でも好評だったEROSのデザイン。股上が深く、ワイド、裾に向かってカーブを描くシルエット。少し青みの強い13.5ozのセルヴィッチデニムと14ozのセルヴィッチデニムを組み合わせ、製品後に玉ねぎの皮とお茶を使って染めた独創的なデニムパンツ。光の当たり具合で少し茶色の様な色が見え、なんとも言えない良い色だ。きっと染めるのと染めないのでは印象が違うのだと思う。オンスの違うデニムの色の濃淡がどんな風になるのか。数年後が楽しみで仕方ない。
ちょっとそこまで出かける時に羽織る。遊びに出る時にはお気に入りの洋服と組み合わせて羽織る。寒くなってくればコートの下に着てシャツのように使う。様々な場面で羽織れるジャケットを持っていると大変便利である。凹凸のある昔ながらの生機のデニムを使った1STタイプで薄過ぎず、分厚つ過ぎず夏以外羽織れるジャケットだ。少し着丈が長めなのでバランスもとり易い。ベーシックが故にどうやって組合わそうかと考えるのも楽しい。黒と生成りの糸を使い、着込んだ際に昔のリーバイスのブラックデニムの様な色落ちを期待できる素材。数年後、どんな風にフェードしているか楽しみなジャケットだ。
歩き易く、歩く事が楽しいと思わせてくれるそのみつの靴。色々な靴を履いているし履いてきたけど、妙な安心感がそのみつにはある。今年のサンダルは去年とベースは同じデザインでレザーソールにする事にした。蒸れにくく、通気性のあるレザーソールは涼しく快適。レザーはディアスキン(鹿革)、柔らかく軽く、モチモチっとしている。肌にあたる部分は全てディアスキン。アッパーは内縫いの2枚重ねで間に入るクッションのおかげで弾力があり心地の良い着用感。着脱も簡単で、踵をしっかり固定出来るので長時間歩いても疲れにくい。
あまりの暑さにコーディネートを考える事が面倒に思う日がある。適当に着てしまいあとで後悔する事もしばしば。ツナギはその点ほぼ考えなくて良くて、セットアップの様なキッチリさもある。そんな日には重宝する洋服だと思う。1778年創業のフランスはサフィラン社の40番手リネン糸を使い、国内で綾織し通常のリネンよりも伸縮性とシワになりにくい特性を持たせたそう。さらに風速72mの風力で叩きつけて硬さを取り、古いリネンの様なプルプルっとした質感を再現した極上のリネン。フロントはジップ。サンプルはシングルジップで男性にとっては少し使いにくいのでは?と感じ、昔のパイロットパンツの仕様を思い出しダブルジップで提案した所、即決で仕様変更になったエピソードのあるジャンプスーツ。ベルトは前で縛ったり、後ろで縛ったりアレンジを楽しめる。清涼感のある洋服で夏を思いっきり楽しみたい。
『ある程度の年齢になると、Tシャツ1枚ではラフすぎて着れない・・・。』そんなお話をたまにお聞きします。確かにTシャツはラフに見える事が多く、もう少しキッチリ見えれば良いのかもしれない。だからシャツみたいな感覚で着れるTシャツがあったら!と探していた時に出会ったのがsuzusanのTシャツ。綿100とは思えない程しっかりしていて、ストレッチの様な伸縮性があって、さらに肌触りは滑らか。そして袖が少し長めで上品さがあり、生地がとにかく良い。suzusanの今回のテーマは”旅”。線路に見立てた絞りを前後に施している。これなら1枚でも様になり、ジャケットの下に来た時にも柄がチラッと見えるのもきっと面白い。
少し黄色味が強い卵のようなベージュとベージュがベースのボーダー。今年のコモリはベージュがキーカラーらしい。合わせ易いし、上品さも感じる。全くチクチクしないウール天竺は薄いけどしっかりしている。5年着た同素材のTシャツをお店に来られた方達にご覧頂いて、皆さんビックリされていた。全くボロボロになっていないし、柔らかくなって触り心地が良くなっていたからだ。ウールには体から出る水分の量によって体温を調節する特性があり、汗を吸ってすぐ乾くのでベタベタした感じがなく涼しいし冷え過ぎない、汚れたら気軽に洗える。そして長年着るともっと気持ち良くなる。COMOLIのウール天竺は夏の最適解ではないでしょうか。
『夏に穿けるパンツがないです。』・・・理由を聞くと、年中穿ける物(ジーパンやチノパンや軍パンなど)しか持っていないらしく、年中穿けるという事はそれなりに分厚い生地だ。数年前まではそれでも何とかなっていたが、ここ最近の夏の暑さは少し辛い。だから夏だけのパンツの必要性が高まっているのではないでしょうか。コモリの夏のパンツは細番手の糸を二重織したリネン、薄手だけど膨らみがあって柔らかい。そして軽くて風通しが良くて涼しい。程良くリラックスしたシルエットは汗ばむ季節に快適さを与えてくれるでしょう。ウエストはゴムが入りアップデート、さらに快適に。
街着として丁度良いZERO BLOUSON。小さく折り畳んで鞄に忍ばせておけば、肌寒くなった時や雨がチラついてきたらサッと出してパッと羽織る事が出来る。ガーメントダイされたナイロンなので皺も気にする必要がなく・・この上なく気軽。そして実際の重量も軽過ぎてご試着された方達はびっくりされていた。素材の雰囲気だけでなく、アシンメトリーの襟や着脱出来るフード、動き易いパターンなどシンプルに見えるがとても考えられたデザインだ。こういう洋服は持っていると使う頻度が多い気がする。だから着ると気分も上がるし街着として丁度良い。
夏がやってくる。きっとではなくて確かに。毎年思うんだけど、暑い。しかし、Tシャツが苦手な方もいる。COMOLIの薄い薄い生地のシャツを羽織りたい気分の時もある。(私個人的になのだけど、薄い生地の袖から透ける半袖のラインがどうも苦手だ。)中にインナー的なのを着ていると前を開けれない。かと言って中にTシャツを着ると暑い。また、コットンの厚手のガシッとしたTシャツも好きなんだけれども、あれはあれで暑い。風が通らない。最近は定番的になっているけれどもウールのTシャツは風が通るし、ベタつかない。ウールは匂いも抑える効果もあるらしく、そんなに頻繁に洗濯もしなくて良い。生地も痛みにくいので長く着てもらえる。というわけで、今年の夏はスリーブレス。暑ければ1枚で肩を出せば良い。短パンみたいに慣れるはず。そして暑過ぎるの『過ぎる』をやめたい。