梅雨が明ければ暑い夏がやってくる。昔は我慢をしてデニムを穿いていたが歳のせいか耐えられなくなってきた。楽で涼しいパンツ、そんな物を求めるようになってきた。wellのSOMEONE’S CLOSETはキッチリ見えるのに動き易い。制服(ユニフォーム)は機能的な面も考えられた洋服。格好付けていない格好良さが制服にはあるように思う。このモデルは歯科医のパンツから着想を得たそうだ。立ったり座ったり、そんな職業柄の動きに合わせて作られた機能性。それを普段使えば快適なはずだ。素材は落ち感のあるプルプルのリネンで穿き込み甲斐がありそう。ウエストはゴム仕様でベルトが必要なく、楽だ。そして、とても穿き心地が良いく風通しも良い。クラシックなストライプも好みだった。
朝、いつものパンツを何本か穿いてみるとしっくりこない。代わりに綺麗なスラックスを穿いてみるもしっくりこない。そんな日が2-3日に1回はあって、決まってseya.のパンツに手が伸びる。涼しげなヘンプ100%、あまり触った事のない独特な触感に惹かれた。ヘンプは通常ガシッとした表情だがこの素材はシルキーというかヌメッとしているというか・・ヘンプと聞いていなければ質の良いリネンだと思ってしまうだろう。太過ぎず、細くは無い絶妙なシルエットで生地の落ち感もありとても上品だ。色名はINDIGO BLUEだがインディゴで染めている訳ではない。しかし奥の方にインディゴが感じられる深い色合いでとても美しい。実際に穿いてみるとキッチリした中に抜け感があってとても穿き心地が良い。一見キレイなパンツだがスニーカーやサンダルも似合う。まさに大人が穿けるラフなパンツだ。だからしっくりこない日にはseya.のパンツをよく穿いている。
湿気の高い梅雨、1年で1番苦手な時期だ。まだ半袖にショートパンツは早過ぎるし、汗っかきの私は着る洋服(素材)に困る時期でもある。ここ数年、梅雨の時期から夏が終わるまで1番使う素材がコモリやYINDIGO AMのウール天竺とベタシャンだ。コモリのベタシャンは通常のシャンブレー(縦糸に色糸を、横糸に白糸を使った平織りの生地)とは違い、縦糸と緯糸少しの濃淡を付けた糸で織った平織の生地で洗い込んでも白っぽい色落ちがなく少しずつ柔らかな色合いに変化していく素材。ベタっとしたシャンブレって事でベタシャンとたぶん小森さんが名付けた。透けるほど薄く、実際に着てみると肌にも張り付きにくく、風が通り抜けてとても涼しい。汗をかいてもすぐ乾く。そして洗えば洗う程柔らかく、気持ち良くなり手放せない洋服の一つになると思う。デザインベースは軍物の定番CPO。取り入れ易く、すんなり馴染んでくれる。コモリ特有の肩の落ち方など、癖になる要素が実は多い。暑い季節も楽しむ術を教えてくれる、そんな洋服だ。
今年はもう梅雨入りをしたそうだ。早まった代わりに開けるのが早いのか、ただ長く続くのか。ジメジメするのは苦手だが雨自体はネガティブに思わない。雨をボーッと見ている事や音を聞くのも好きだ。雨の日の休みに1日家に籠るのも悪くない。でも仕事や用事で出掛ける時に雨、そんな日をどうせなら最大限に楽しむ術を考えても良いと思う。例えば雨に濡れても大丈夫なめちゃくちゃ格好良い靴を履いたり気に入っている傘を使う事。そんな些細な事でも雨の日を少しは楽しいと思えるのではないだろうか。オマールのこのコートは今が丁度良い。多少の雨なら大丈夫そうだし、暑かったら袖を折りボタンで留めて短くすれば良い。小さく畳めるので鞄にも入れられる。そして何より格好良く、気分が上がる。高密度に織られたコットンにコーティングを施しパリッとしたナイロンのようでドライタッチな質感の生地。コーティングによって重みが増し、ゆったりとした、ふっくらしたシルエットにより美しいドレープが楽しめる。すでに完成されたトレンチという物体を最大限に崩した、新しく、雑な言い方になるけれども、今っぽさが感じられファルムと生地がとても良いバランスでマッチしている、そんな印象を感じた。
YINDIGO AMは旅がテーマのブランド。一度身に纏えば体と心が満たされ、日常が豊かになっていく事を実感する事が出来ます。2021.5.15から5.23までYINDIGO AMのカシミアニットのオーダー会を店頭とオンラインで同時開催致します。(イベントは5/23までですが、6/24まで受付します。)『カシミアの風合いを楽しみたく、たまに素肌に着ています。』『家でくつろいでいる時も出掛ける時も着ています。』など、去年オーダー頂いたお客様から頂いたお言葉です。(私自身も週に3-4回は着ていました。暖かいし、気持ち良かったので。)今回は形が一新されました。去年のスウェットやパーカはなく、全て新型になります。詳細は当日改めて・・・。明日から開催致します。ご来店、お待ちしております。
とろける様な肌触りのカシミア100%。こんな暑い時期でも脱ぎたくない!と思ってしまう程心地良かったです。新型のガンジーセーターを着てみましたが、肩の落ち具合や程良い抜け感が他には無いなと思いました。これは性別関係なくフィットすると思います。色は5色から、サイズは4サイズから選ぶ事ができます。試着するのは暑そうですが、店内は涼しくしておりますので気兼ねなくお越し下さい。
どこまでも歩けそうで、歩きたくなる靴。そのみつは手作りの温かみを感じる事が出来て、革靴の本当の履き心地はこうだ!と私に教えてくれた革靴を好きになるきっかけになったブランドだ。日本人特有の足型の救世主と呼べるかもしれない。素材はフランス、アルザス地方で作られたユタカーフ。ロシアンカーフを再現した、菱形の型押しが特徴的な革。型押しだと硬いイメージがあるがオイルがたっぷりなのでとてもしなやか。アウトソールはビブラムのライト。重量が半分位で丁度関節の部分に切り込みが入っているので、ゴム底なのに反り返りが良い。踵部分も固定しているので走り出せそうだ。ダブルリングのストラップを少し緩めるだけで着脱が出来てストレスもない。包み込む革靴とは違いサンダルであの高揚感や履き心地を出すのは難しい様に思う。しかしそのみつがサンダルを作ればそのみつになる。つまり革靴と同じ気持ちになれる、そんなサンダルだ。
素肌に触れるもの。それは服を着てしまえば見えない部分であって、正直何でも良いと思っていた。それがこんなにも気持ちが変わってしまうなんて想像もしていなかった。YINDIGO AMのシルクに出会い、素肌に触れるものは最も大切だと確信した。私たちのお店の定番、ウォッシャブルシルク。夏は涼しく、冬は暖かい。汗をかいても吸水性に優れ乾きやすい。洗濯機で洗ってもキシキシにならず、使えば使う程柔らかく心地良くなる。今まで着ていたシャツやジャケットの着心地すらもワンランク上がり、1日のテンションが変わる。悪い所を強いて言えば、これしか着れなくなる。だから作り続けて欲しいと思う。ボロボロになったら買い替える、それが出来るTシャツであって欲しいからだ。
自宅から駅までは大体20分くらい歩く。真夏は革靴も履くけどほぼサンダルになり、馴染ませるには丁度良い距離で、新しいサンダルを買うと数日間は靴擦れとの格闘だった。まだ試してはいないけど、これなら大丈夫そうだと思っている。ビーサン型のデザインで鼻緒が二手に分かれている。それは力を分散させる事によって疲れにくく、靴擦れをしにくいそうだ。これは画期的なデザインだと思った。鼻緒の素材にはベジタブルタンニン鞣しのクロコダイル。ナチュラルカラーが珍しい。インソールにはヌメ革を使っているので、クロコダイルの色合いとマッチし嫌らしさを全く感じなかった。どちらも飴色に変わっていくのが楽しみだ。