前回のスウェットは硬くて硬くて硬いので着込んで馴染ませていく感じで、今回はヴィンテージのスウェットのようなモチっとした柔らかい着心地。新たにSlopwslowが開発した裏毛のようで裏毛ではないインレイ編みの素材。表の糸はグレーのリサイクルコットンでそこから製品染めをして長年着用して生まれる褐色を再現したカラーも魅力的で、初めからあの着心地を体感出来るのは何だか嬉しくなり選ぶ事にしました。ついつい手に取ってしまう1着になりそうです。
この洋服が目当てだった訳ではないのですが、ふと視界に入った生地。気が付くと引き寄せられるように触っていた。あきらかに良い生地。そして好みのリネン。あのプルプルっとした感じ。今後入荷してくるアレやコレやと組み合わせがすぐに頭に浮かんだ。聞くとヴィンテージを再構築して物作りをしているブランドだそう。作りや着心地も素晴らしく、このリネンとF-2の組み合わせが気に入って仕入れる事にしました。シャツでキッチリ着るのもありだし、Tシャツの上に羽織るのも良い。真夏にはノースリーヴの上にガバッと。着込んで着込んで雰囲気を出していきたいジャケット。
今年の春はスポーツ系(モーターサイクル)のカットソーにクラシックなものを羽織りたいと思って、古着屋さんを回ってみました。色々なデザインや独特な配色、ロゴ、格好良い物が沢山ありました。でもめちゃくちゃ小さい。そりゃ競技中に着るものだからか・・と後から気付きました。そして素材は化繊が多く、決して着心地はよくなさそうだったので結局断念しました。そんなアンテナを張っていたからか、見つけたのがオーストラリアのHAULIERでした。古いレーシング用からインスピレーションを受けたデザイン、ロゴと配色(黄色!)、サイズと完璧でした。そして何よりこの見た目で上質なマーセライズドコットンのメッシュという所が決め手となりました。着心地も良くて気分も上がります。
暖かい春、暑い夏。軽やな洋服は重ね着もし易く、鬱陶しい暑さも幾分和らぐ様な気がする。CLASSのこのTシャツは空気だ、と思ってしまいそうになる程軽くて薄手。(気になるほど透ける感じはしませんが、このTシャツをイメージしてメッシュのタンクトップを仕入れています。)春はジャケットやコートの下に、夏は一枚で涼しく。昔よく着ていた古着のサーフTシャツの様な懐かしい雰囲気、そんなムードを楽しめるTシャツ。
風に靡きそうな軽やかで美しいドレープが一際目に付き引き寄せられ、聞くとドーメルのモヘアシアサッカだった。シアサッカ好きとしてはたまらない触り心地。軽くて伸縮性もあり動きやすく、初夏まで快適に着用できそうです。シャツのようでもありコートのようでもありチュニックみたいな。色んな要素のある、そんな洋服。コンセプトの一つでもある”一つの視点の拘りを排除する。”・・・着る人それぞれに、どんな合わせ方でも見せ方でも考え方でも自由に楽しめる洋服だと感じました。
コモリのデニムシャツほど数年後に様変わりしているものはないと思う。なぜならシャツ自体のデザインがとてもミニマムだからだ。ステッチも同色でボタンも黒。着て洗う・・を繰り返す度にステッチやボタンとのコントラストが生まれる。それは人それぞれ変化が異なり、長く着た人にしか味わえない楽しさがあるシャツなのだ。今回は色落ちが楽しみな黒と生成りの糸を使ったデニム。デニム好きのお客様が『シワやパッカリングの入り方を見ると、とても考えられたデニムシャツですね。』と仰られていました。
このデニムを見た時、20年近く前にこよなく愛していたデニムと近い雰囲気を感じていた。それはとても懐かしい気分でもあり、あの時の猟奇的とも言えるデニム愛に溢れた時代。その頃の空気を重ねてこのデニムを選びました。それなら、とワンウォッシュではなくこの色を選ぶ選択肢しかありませんでした。少しグレーが入ったような美しいブルー。真夏にも快適なライトオンスのセルヴィッチデニム。股上が深く、少しテーパードしている。何も考えずベルトでギュッと閉めてダルッと穿く。もうそれだけで格好良いのです。
デザイナーの具志堅くんはいつも白いTシャツを着ている。春と秋はカバーオールの下に、夏は1枚で冬はニットの下に。(理由は長くなるのでここでは割愛します。)白いTシャツマスターの具志堅くんが作る白いTシャツとはどんなもんだろうかと、とても興味が湧いたTシャツ・・・のロングバージョンが完成しました。今回は同素材のブラックも入れました。綿紡という綿の糸を作る工程でウールの糸を作り編んだとても手間のかかる素材。上品な光沢、しっかりしているのに柔らかく、素肌にもすごく気持ちが良い。秋と冬はインナーで、春と夏は一枚で。いつでも使えて、心地良くて、楽しめるロンTです。
少し時間が空いてしまいましたが、お付き合いください。私たちがこのお店を始めた時からあ毎年開催させていただいてるAVM DESIGN ROOMの受注会。アクセサリーを付けたことがなかった店主が、今ではすっかりAVM DESIGN ROOMに魅せられて十何年か経っているが、AVMのリングを指に付ける前と付けた後では何かが変わってた気がする。安心だったり活力だったり願いだったり自信だったり…..人それぞれなのだけど、何かが違う気がしています。この指にしてみよう。次はこの指にと服を合わせるように手で自分らしい合わせ方を選んでいく。”選ぶ”という行為はいつだって自由であって欲しいと思います。で、いつだってその体験をしていただきたいと思う。けっこう楽しくてワクワクします。
去年、とあるウェールズのアーティストの作品と出逢いました。普段は花器を作っている方で、作品作りの合間に時間が出来て、且つ気分が乗った時にだけ製作する布バッグをオリバーチャーチと一緒に展示します。100年以上前のフランスのアンティークリネンを使い、自身で染色し、縫製まで行っています。たまたまタイミングが合い、親和性の高い組み合わせとなりました。ご来店お待ちしております。
OLIVER CHURCHはパリを拠点に活動しているブランド。ニュージーランド出身のデザイナーはロンドンで5年ほど活動し、パリに拠点を移しブランドをスタートさせた。洋服に使っている生地はフランスの50-120年前の古いデッドストック生地で使っているボタンもフランスの古いデッドストック。そしてデザイン、パターン、縫製、染色(一部を除き)を一人で全て手作業で行っている。染めは天然染料のみで染色し、水が無駄にならないよう染色のミニマムまで設けている。主観ですが1つ1つをゆっくりと時間をかけ丁寧に、自分のペースで作る事が彼のモットー。要するに大量に作れないし、作らない。使われる事なく眠っていた素材に新たな価値を見出す。そんなプロセスを大切にしているブランドです。