この黒と素材を見た時に夜の街に溶け込むイメージが湧きました。シャツジャケットと合わせて着るとそれはなんとも快適で飲みに行く時にも良いなと思いました。主張するわけではなく、どちらかというと目立たず風景として溶け込む。よりその場面を楽しめるような気がしました。コットンネルは柔らかく少し乾いた雰囲気。ウエストはゴムと紐なので、フリーです。テーパードしたシルエットはゆとりがありながら野暮ったさがありません。
デザインとして簡素な作りと少し乾いた触り心地のコットンネル。なんだか良いなと手に取りました。柔らかくて着心地が良さそう。袖を通すと直感的にあっ、これだ。と思いました。着てみて感じたのはヴィンテージのプリズナー(囚人服)の雰囲気に感じ、それはユニフォーム的な要素です。そこにも1つの魅力を感じたのかもしれません。
スマホ、財布、文庫本、飲み物。鞄を持つには荷物が少なくて、ポケットに入れるとスボンがズレてくるし、ポケットが膨らみ過ぎても・・という時が結構あります。そんな時にちょうど良いなと思いました。少し乾いた雰囲気のコットンネル。軽くて思いの外たくさん入ります。鞄を持つときはサブバッグとして鞄に入れておくと便利そうです。
南アフリカに生息する見た目は大きな鹿に見える牛科のクーズー。元々の傷やトラなど、表現しようと思っても狙ってできない自然の産物。その荒々しさが僕たちにはとても美しく見えました。03の木型(ビスポークのテクニックを取り入れた木型)と組み合わせた他にはない雰囲気の靴です。DRAWSTRINGと同じようにシュータンが一体化したデザインのミドル丈のチャッカブーツ。牛とも違う、鹿とも違うタイプのしなやかな履き心地で、使っていく度に色が深くなり良いシワが入っていくと思います。傷や汚れを気にせず、たくさん履いて欲しいです。
色の深みと生地の雰囲気の良さが見ただけで伝わってきました。まるでミリタリーのテント生地のように見えたので、聞くとこちらもVENTILEでした。シャツでよく見られる、糸を縦横2本ずつ平織りするオックスフォードのVENTILE。凹凸があり、頑丈です。穿き込みたい衝動に駆られました。サイドには折り紙のようなプリーツがあり、裾のボタンを留めるとニッカポッカのような雰囲気になります。外すとプリーツが広がりストレート気味なシルエットに変化します。ウエストはゴムと紐で快適です。このパンツにはブーツを合わせたいと思いました。
ミリタリーを思わせる特徴的な袋状に付いたポケット、高密度なコットンシャンブレーはしっかりしているけど柔らかいです。格子状に糸を織り込み、裂けにくい構造にしたリップストップ。リップストップはナイロンに多いですが、コットンだと洗濯による経年変化が楽しめて、とても良い雰囲気になると思います。ボタンは天然のタグア椰子の小ぶりなナットボタンを使っています。玉虫色。光の当たり方で色が変化します。今期のコンセプトが”人工物と自然物から想起される形や表情が、一つの素材やルックの中で混じり合い共存するようなコレクションを製作しようと考えました”とあります。このシャツはその人工物であるコンクリートに自然物の苔などは生えたような印象を受けました。
今シーズンのTWISTED WOOL YARN SHIRT CARDIGANと同じ雰囲気のソックス。ポコポコしているから肌に当たる部分が少ない。今の時期でも十分にはける薄めのWOOL素材で、WOOLは通気性もよく消臭効果もある。これからの時期のブーツ履いた時の汗やらなんやらの不快は和らげてくれる。ソックスはボトムスとパンツのつなぎ的な役割(ハンバーグのパン粉的な)だと思っていて、合っていない事に気づくとその日のテンションが落ち込むほどまあまあ需要だと思う。もうひとつ最近ソックスの丈が色々気になり始めた。ショーツを穿くと靴とのバランスであまり丈が欲しくない時もあれば欲しい時もある。このソックスはビヨーンと伸ばすとモコモコが伸びて長くなり短く下にずらすとモコモコがクシュクシュとなって可愛い。中途半端な丈にしても赤い柄が出たり引っ込んだりでそれも可愛い。冬のハンパ丈のパンツやブーツのの長さなんかでそれぞれずらして楽しんで欲しいです。
“デニムらしいデニム” カリッとした良い硬さがあり、グレーに向かっていく良い色落ちと焦茶のステッチの色落ち、そしてクタッとした柔らかさが出る経年変化が想像できるデニムでした。大戦期のカバーオールから着想を得たジャケットです。シンプルながら変わることのない完成されたデザインです。とても立体的で動きやすいパターン。長年寄り添ってくれるジャケットになると思います。
“デニムらしいデニム” カリッとした良い硬さがあり、グレーに向かっていく良い色落ちと焦茶のステッチの色落ち、そしてクタッとした柔らかさが出る経年変化が想像できるデニムでした。日常の中で無くてはならないパンツの1つになったベルテッドパンツ。遊びに出かける時もキャンプに行く時もちょっとそこまで、と出かける時も。常にベルテッドパンツという選択肢がありました。洋服に慣れていたとしても、慣れていなかったとしても、そんな事は関係なく包み込んでくれる寛容さがこのパンツにはあります。とベタ褒めしてしまう位、無くてはならないパンツなのです。